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長尾ふみ:ゆきのことば
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2011年 2月 21日

《つめたい雪》P30号 91×65.2cm、キャンバスに油彩
画像提供:ギャラリーモーニング
Copyright © Fumi Nagao

冬生まれのせいか、寒い季節が好きな私は、秋が終わると毎日のように雪を待っています。
何故、雪の景色を魅力的に思うのだろう、と考えることがあります。あの澄んだ空気の中を歩くとき、「さむい」だけでは表わせない、何か、つかめない感覚があるのです。
でもそれは、無理に言葉にしようとしなくてもいいんじゃないか、そう思いながら、つかめない感覚を頼りに、雪を描きました。
言葉にはできない、かすかな雪の言葉を感じ取ってもらえたら、と思います。

-長尾ふみ

雪の多かった京都。そんな冬に卒業を迎える。そして「大学院へは進まず、プロの絵描きをめざす」と話す。冬に生まれ、信州で雪とながーいじかんを過ごしてきた彼女に「雪の京都の風景」は、どんな印象をのこすのだろうか。

コンクリートの上に積もった真っ白な雪が溶け始め、色を変えてゆく。さらにそれは、たとえば空の色を映しながら動きはじめる。かすかに、やがて大胆にそんなじかんがキャンバスに写しとられる。

ふゆの風景がどんな「ことば」にヘンカンされるのか。

今展では、油彩、12から50号の作品7点、10号以下の小作品5点を展示いたします。さらに大きな作品は、同じ週(2/23~27)に京都市美術館で開催される大阪成蹊大学芸術学部卒業制作展に展示される予定です。

※全文提供: ギャラリーモーニング


会期: 2011年2月22日(火)-2011年3月6日(日)
会場: ギャラリーモーニング

最終更新 2011年 2月 22日
 

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