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伊藤航:airport of the imagination
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2011年 2月 11日

《airport of the imagination》(部分)
ケント紙・スチレンボード 3m
画像提供:ギャラリー58
Copyright © Wataru Ito

伊藤航は1983年埼玉県生まれ。現在東京藝術大学工芸科漆芸専攻4年在籍中。白い紙(ケント紙・スチレンボード)を用いて、設計図も引かず頭の中のイメージだけで、遊び心に満ちた緻密で精巧な立体作品を生み出します。

東京湾アクアラインの海ほたるパーキングエリアには、4年間かけて制作した「海の上のお城」が常設展示されています。お城の周囲には教会や工場などがずらりと立ち並び、モーターで動く電車や風車、観覧車も組み込まれ、その精巧な造りには誰もが目を奪われます。http://www.umihotaru.com/event/0905papercastle.asp

また、ごく身近にあるありふれた日用品のシリーズ(ホッチキス、電話機、掃除機、工具の入った工具箱など)は、元のモチーフにはない鮮烈な存在感を放ち、身近にあるからこそ気付かない構造の複雑さと、それを紙のみで正確に再構築するという繊細かつ精密な仕事に、ただ驚かされます。

このたび発表するのは、白い紙のみで精巧に作られた、海に浮かぶ「空港」です。頭の中の空想の世界をそのまますくい取って3次元に移し替えたような、現実にありそうでいて、どこか別の世界であるかのような空間を創ります。白い紙の持つ静かな迫力に圧倒される作品です。

【作家コメント】
現在、紙を使い表現している作品は無機質でありながら強烈な存在感を放ち、 置かれる場所や環境によって、表情を変え、作品の持つ色は無限であると考えています。
今回の展示では極力色を排除した空間性にこだわりました。
是非、紙の持つ繊細な部分と強い存在感を堪能して頂けたらと思います。

伊藤 航  ITO Wataru
1983年 埼玉県生まれ
2007年 東京藝術大学工芸科漆芸専攻 入学 (現在4年在学中)

個展
2009年 芹沢画廊(東京)
2010年 「paper sculpture」ギャラリー元町(神奈川)

グループ展
2007年 「取手アートパス」 東京藝術大学取手校地(茨城)
2008年 「うるむし展」 東京藝術大学(上野)
2010年 「美ナビ展」 森アーツセンターギャラリー(東京)
2010年 「ULTRA003」 青山スパイラルギャラリー(東京)

受賞歴
2008年 平山郁夫賞

パブリックコレクション
東京湾アクアライン海ほたる
文化シャッター株式会社本社ビル

※全文提供: ギャラリー58


会期: 2011年2月14日(月)-2011年2月19日(土)
会場: ギャラリー58

最終更新 2011年 2月 14日
 

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