| EN |

ウィスット・ポンニミット 展
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2011年 2月 06日

《Doors (black)》2010年
リトグラフ|315 x 255 x 22 mm|ed. 10
Copyright © 2010 Wisut Ponnimit & KIDO Press, Inc. All Rights Reserved.

タムくんの愛称で知られるタイ出身のマンガ家、ウィスット・ポン二ミットの個展。

イラストやアニメーション、音楽など様々な表現媒体で、その独自の世界を発信し続けるタムくん。2009年には、外国人作家として初の文化庁メディア芸術祭マンガ部門奨励賞を受賞し、その勢いはとどまるところを知りません。ジャンルの垣根を飛び越え、これまでに谷川俊太郎、細野晴臣、よしもとばなな、いしいしんじ等のそうそうたる顔ぶれとコラボレーションをしてきました。今や日本のカルチャーシーンに欠かせない存在と言っても過言ではありません。

タムワールドに登場するキャラクターは、みなユニークで愛らしく、ほのぼのとした雰囲気で私たちの気持ちをホッと癒してくれる不思議な力をもっています。それは、おそらく常夏の国タイで育った作家自身のおおらかさ、そのものなのかもしれません。加えて、引き込まれるストーリー展開もタム作品の魅力を語るのに欠かせない、重要なポイントです。

そんな中で生み出された大傑作マンガ『ブランコ』が、昨年の秋に長期の連載を完結しました。それを記念して、主人公のブランコちゃんを描いた版画を制作いたしました。リトグラフで刷られており、透明アクリル(前景)と紙(背景)の二重構造です。ブランコちゃんが浮き上がって見える、奥行きを持った立体的な作品となっています。何度も見たくなってしまう、魅力的な作品に仕上がりました。

出展作は、これらの版画に加えて、新作のドローイングを数点予定しています。展示コンセプトは元気がでるタムくんのドローイングと版画、ということで、みた人はみんな元気をもらえます。とっておきのラインナップでお待ちしておりますので、ぜひご期待下さい。

作家コメント
みんな元気〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウィスット・ポンニミット / Wisut Ponnimit
1976年 タイ生まれ。愛称はタム。シラパコーン大学デコラティブ・アート学部卒業。
1998年 マンガ家としてデビュー
2003年 神戸在住。アニメーションや音楽などにも活躍の幅を広げる
2005年 横浜トリエンナーレに出展
2009年 外国人作家としては初となる、文化庁メディア芸術祭マンガ部門で奨励賞を受賞

主な個展
2010年 TIME LAP(渋谷SUNDAY ISSUE・東京)、タム君のお風呂(ディクショナリー倶楽部 ART SCHOOL・東京)
2009年 LR展(Shin-bi・京都精華大学)、PAPER (Villa Duang Champa・チェンマイ)、LOVE STORY(J Gallery・バンコク)
2008年 個展(KIDO Press・東京)
2006年 inside the wall(IID Gallery・東京)、MELO(graf・大阪) など

主なグループ展> 2010年 文化庁メディア芸術祭 京都(京都芸術センター、京都国際マンガミュージアム)、TWO –タム&ウィーのコラボ展-(南青山SUNDRIES)
2009年 Art@Agnes 2009(KIDO Pressより出展/アグネスホテル・東京) 2008年 ドレスアップTV (graf media gm・大阪)、トムヤム・プラディップ(The Jim Thompson Art Center、バンコク)
2006年 Show Me Thai〜みてみ☆タイ〜(東京都現代美術館・東京)
2005年 横浜トリエンナーレ出展
2004年 8月のタイ:Wellcome to Soi Sabai(束の間の美術館ソイサバーイ、バンコク)など

パブリケーション
hesheit 1998-2003(自費出版)
、everybodyeverything(マガジンファイブ)
、タムくんとイープン(新潮社)
、マムアンとマナオ(ミリオン出版)
、帽子の下の煙(マガジンファイブ)
、ブランコ(小学館)
、ヒーシーイットアクア(ナナロク社)
、ロマンス(太田出版)

※全文提供:  キドプレス


会期: 2011年3月5日(土)-2011年4月9日(土)
会場: キドプレス

最終更新 2011年 3月 05日
 

関連情報


| EN |