| EN |

小川幸一 展
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2011年 1月 25日

《赤い原石 No.6-M》
シルクスクリーン|533×533mm
画像提供:ギャラリー58
Copyright © Koichi Ogawa

小川幸一は1950年福岡県生まれ。1974年多摩美術大学芸術学部卒業。 福岡を拠点に活動をおこなっており、各国の国際コンクールで活躍している版画作家です。 熟練のシルクスクリーンの技による繊細な色彩のグラデーションと、 細胞や種子などの生命体を思わせる有機的な曲線による作品を展開しています。

近年発表している「原石シリーズ」は、原石の内面に秘められた 無限大の輝きを抽象的に表現した作品です。 このたびの展覧会では、20年以上にわたって展開した「球体」シリーズや、「生物」シリーズなど 80~90年代の代表作から、最新作までの版画13点と、 大判の版画集、立体作品3点をあわせて展示いたします。

【作家コメント】
永年、球体シリーズ、生物シリーズの作品を作ってきました。
現在、原石シリーズという新しいテーマに入っています。
磨かれないままの宝石のような自然石の内に秘めた宇宙は、
裁断することによって未知なる世界を生み出すでしょう。
原石に秘めた世界を削り取り、どこまでその内なるひかりを見出すことができるか、
私の作品のテーマは自然界と自分のつながりを奥深く観察し、宇宙と生命が誕生し、
また終えた歴史の痕跡や抽象表現の世界が私の心に与える影響と、
私自身がつくりあげるものが世にどれだけ影響をあたえていくか、
挑戦しながらも制作を続けていきます。

小川幸一
1950年 福岡県生まれ
1974年 多摩美術大学芸術学部卒業

個展
1989年 銀座三越(東京)
1990年 養清堂リフレクションギャラリー(東京)
1985・87・91・92・95・97・01・03・04・07年 ギャラリーとわーる(福岡)
2006年 セントポールギャラリー(群馬)
2008年 養清堂画廊(東京)

グループ展
1985年 「第2回アジア美術展招待」 福岡市美術館(福岡)
1990年 「アジアの現代版画-1989〔日常の中の象徴性〕」 福岡市美術館(福岡)
1991年 「80年代絵画の一面」 芦屋市立美術博物館(兵庫)
2003年 「平成15年度福岡県立美術館所蔵品巡回展」 直方谷尾美術館(福岡)他
2005年 「作家の若き日をめぐる冒険」 織田廣喜美術館(福岡)
2007年 「第50回cwaj 日本現代版画展  アメリカ合衆国 議会図書館

国際展
1984年 「第6回イビザ・グラフィック国際版画ビエンナーレ(スペイン)
1985年 「第11回クラコウ国際版画ビエンナーレ(ポーランド)
1995年 「第21回リュブリアナ国際版画ビエンナーレ(スロベニア)
2001年 「第5回バーラットバーバン国際版画ビエンナーレ(インド)
2002年 「第2回韓国国際版画アートフェスティバル招待出品(韓国)
2004年 「第13回空間国際版画ビエンナーレ(韓国)
2005年 「第6回高知国際版画トリエンナーレ(日本)

受賞
1982年 第5回現代日本絵画展佳作賞受賞
1984年 第7回ジャパンエンバ美術コンクール展 京都国立近代美術館賞受賞
1985年 第2回カーボフリオ国際版画ビエンナーレ展 名誉賞受賞(ブラジル)
1988年 第7回現代版画コンクール展 大賞受賞
1991年 リュブアナ国際版画ビエンナーレ展 美術館買上賞受賞(スロベニア)
2006年 第14回ソウル空間国際版画ビエンナーレ 買上賞受賞(韓国)
2007年 福岡市文化賞受賞

パブリックコレクション
国立国際美術館・京都国立近代美術館・兵庫県立近代美術館
福岡県立美術館・福岡市美術館・北九州市立美術館
大阪府立現代美術センター・田川市美術館・黒部市美術館
添田町美術館・山口大学医学部
トーマスジェファーソン国立議会図書館(アメリカ)
ニューサウスウェールズ州立美術館(オーストラリア)
クラコウ国立美術館(ポーランド)・シレジア国立美術館(ポーランド)
スコピエ国立近代美術館(ユーゴスラビア)
ハイファ日本美術館(イスラエル) 他

※全文提供: ギャラリー58


会期: 2011年1月31日(月)-2011年2月5日(土)
会場: ギャラリー58

最終更新 2011年 1月 31日
 

関連情報


| EN |