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篠塚聖哉:ペネトレイト
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 12月 24日

《Coil》2010年
Oil pastel, pigment and acrylic medium on arches paper
76×56cm
画像提供:アンドーギャラリー
Copyright © Seiya SHINOTSUKA

篠塚聖哉は1970年熊本県生まれ。多摩美術大学美術学部絵画科日本画専攻を卒業。2006年に東京都現代美術館で開催された「MOTアニュアル2006 No Border「日本画」から/「日本画」へ」、2008年には熊本市現代美術館の「ピクニックあるいは回遊」に出展しました。

篠塚は2005年から紙にオイルパステルで描くドローイングを制作しています。画面の上下に余白を設けた紙に描かれる抽象的な風景は、自身の記憶や体験から紡ぎ出された「内なる風景」です。

本展では篠塚のドローイングに焦点をあて、新作ドローイング15点余りを展示いたします。展覧会タイトルの「ペネトレイト」とは、風雨や匂い、あるいは思想などが浸透していくという意味を持つ言葉であり、篠塚の作品の主題である「濡れ乾きを繰り返す大気の循環」を示唆しています。今回は画面の中に石や山のような塊が描かれている作品が多く見られ、現実とも非現実ともつかぬ景色の中に観る者を引き込みます。どうぞご高覧ください。

塊がある。大地にへばりつかず、そこにある。
濡れ乾きを繰り返し、すとんと、そこにある。
分け目のない世界では、記憶と事実が同化し、今、そこにある。

-篠塚聖哉

※全文提供: アンドーギャラリー


会期: 2011年2月1日(火)-2011年5月21日(土)
会場: アンドーギャラリー

最終更新 2011年 2月 01日
 

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