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金箱淳一:one over eight billion
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 12月 10日

画像提供:遊工房アートスペース
Copyright © Junichi Kanebako

分母の話。
幼少の頃、ビー玉遊びが好きだった私の傍らには、いつも祖母がいました。
祖母を失ったときに、初めて「それ」をはっきりと意識するようになりました。
8億とは、人が一生の間に打つと言われている鼓動の数です。

分母があるということは 限りがある ということ。

分子の話。
あなたは生まれてから、今までに自分が無意識に打ってきた
「鼓動の数」について考えたことがあるでしょうか。
今打ったあなたの一回は、異なる意味と情景を持った、
再現不可能なものだと私は思うのです。

8億分の「今」という現実は、あなたにどのような光景を見せるのでしょうか。
-金箱淳一

金箱淳一
1984年長野県浅科村 (現 佐久市) 生まれ。 岩手県立大学 ソフトウェア情報学部を卒業後、ユーザーにコンピュータの存在を感じさせないインタフェースの開発を目標にIAMAS (情報科学芸術大学院大学) で研究制作を行う。 研究対象は人間と音楽のインタフェース「楽器」。大学院1年次にオーストリア、リンツ美術工芸大学に交換留学生として派遣され、研究やパフォーマンス活動を行った。IAMAS在学中の代表的な制作物は”Mountain Guitar”, "Vibracion Cajon", ”暗華鏡”など。 Mountain Guitarは国内コンペティションにおいて多数の賞を受賞した。現在は、滋賀県に本社を置く「新世代株式会社」において、玩具の企画開発を行うかたわら研究制作活動を続ける。

※全文提供: 遊工房アートスペース


会期: 2010年12月15日(水)-2010年12月26日(日)
会場: 遊工房アートスペース

最終更新 2010年 12月 15日
 

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