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三浦健 展
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 12月 08日

幸福画報 - 幸福の知性的主体性 - 《古い車に乗って》
キャンバス・油彩|1000×724mm
画像提供:ギャラリー58|Copyright © Takeru Miura

三浦健は1983年神奈川県生まれ。2008年和光大学表現学部芸術学科卒業。今年3月の個展に続き、2回目の個展となります。個人の価値観によっても全く異なる「幸福」を題材にした作品を展開しています。 本来自由であるべき価値観は、時代や社会制度、文化に影響されてしまうものでもあり、その“不自由さ”が大きなテーマとなります。前回の個展 「幸福画報 -富と豊かさの理性的認識を目指して」 に続き、「幸福画報 - 幸福の知性的主体性」をテーマに展開します。

ただ幸福や豊かさのイメージを描こうとしているのではなく、幸福が、社会的な習慣や制度としての一面を持ち、その張子のように薄い馬鹿馬鹿しさや、背景として無視できない富の存在、個人の主体性と文化の重層した複雑な関係を、“象徴的な幸福のイメージ”を通して描き出します。作品の背景に必ず登場する縞模様は、ハレの日に用いられる「紅白幕」を意味しています。

作家コメント
私は主に油彩で絵画を制作しています。絵画は情報媒体です。
媒体する情報は、自己と他者、互いに独立した特殊同士が関わりあう社会生活において、それを営む一市民の知的、情的、様々な何かです。
また、それは、最終的に他者へ何かしらのいい影響を与えることを目標としています。
作品の制作やその展示にあたって、それが誰かの思考や思索あるいはなにか行動のきっかけと言えば少し大げさですが、一因子になるようなものにしたいと考えています。
今回のテーマは、特に個人にとっての幸福の知性的主体性の問題です。

三浦健
1983年 神奈川県生まれ
2004年 國學院大学文学部史学科中途退学
2008年 和光大学表現学部芸術学科卒業

個展
2008年 「幸福画報」‐小市民主的思考パラダイムへの称賛と批判の全てをこめて 展 フタバ画廊(東京)
2010年3月 「幸福画報」-富と豊かさの理性的認識を目指して ギャラリー58(東京)

※全文提供: ギャラリー58


会期: 2010年12月13日(月)-2010年12月18日(土)

最終更新 2010年 12月 13日
 

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