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成田鐘哲 展
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 11月 25日

《untitled》
キャンバス・油彩・アクリル・陶土|2100×7200mm
画像提供:ギャラリー58|Copyright © Shotetsu Narita

成田鐘哲は1971年福岡県生まれ。1998年多摩美術大学大学院美術研究科修了。福岡を拠点に東京と福岡で発表をおこなっており、当ギャラリーで5回目の個展となります。

下塗りをしていないキャンバスに油絵具を染み込ませて描くステイニングの技法を用いた作品をこの数年発表してきましたが、絵具を塗り重ね、物質性を強めた作品へと変化してきています。今回の個展では、キャンバスに油彩、そして蜜蝋や陶土などを用いた100号の作品4点を中心とした展示をおこないます。重層したマチエール、剥ぎ取られたマチエールから、ほのかに色彩が浮かび上がってきます。

作家コメント
昨年の個展で展開した平面性と物質性の両義を画面に追い求めながら制作しています。
「画面内」で行われる行為よりも「画面そのもの」を意識して造形しています。
画布という物質に絵具という物質がどのように反応しながら画面が作られるか。
そのことは絵画というよりも、物質性を意識した立体造形に近いかもしれません。
常に画面の「表面」というものに強い意識が働くのを感じます。
油彩表現が主ですが、物質性が強い画材にも近年魅かれ、制作に使用しています。

物語を描く人が、各々の造形性や画面構造を無視出来ないように、私も表面を扱いながらも、或る旋律やリズム、そして時間を伴った絵画性を断ち難く持っていることを制作しながら強く感じます。
私の制作は常に素材を前にして、二つの意識領域が大きくなったり、小さくなったりしながら作り上げられています。

成田鐘哲
1948年 福岡県生まれ
1971年 福岡県生まれ
1996年 多摩美術大学造形学部油画科卒業
1998年 多摩美術大学大学院美術研究科修了

個展
1998年 なびす画廊(東京)
2001・04・05年 ギャラリーとわーる(福岡)
2001・02・03年 共同アトリエ・3号倉庫(福岡)
2003・05・07・08・09年 ギャラリー58(東京)

グループ展
2001・02・03・07・10年 共同アトリエ・3号倉庫(福岡)
2003年「TAMA VIVANT2003 とらえられたかたち」 多摩美術大学(東京)

その他
2003年 「福・北美術往来」展(福岡市美術館・北九州市美術館)
1992年 新日鐵八幡第1回「飛幡賞」特別賞
1996年 福沢一郎賞受賞

※全文提供: ギャラリー58


会期: 2010年12月6日(月)-2010年12月11日(土)

最終更新 2010年 12月 06日
 

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