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岡本光博:BATTA MON returns
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2010年 11月 04日

画像提供:特定非営利活動法人 キャズ(CAS)

あの・・話題となった「バッタもん」の再登場である。

アートという枠組みの中に安住し、本質的には無益・無害、その副次的な効果ばかりを狙う昨今のアートシーンに反発するかのように、岡本光博はどこまでもアートを社会批評のツールとして用い、さらにはアートというメディアそのものにも批判を加えていく。既成の価値観への異議申し立て、笑いや恐怖といった感情の喚起、多様な欲望の描出、そして文化における引用と剽窃の問題など。コンセプチュアルアートとポップアートの止揚による、現代/社会の批評モデルがそこに存在する。むろん、「オブジェクト」としての魅力も備えながら。 アートと社会の関係、そしてアートとは何かという根本命題・・・、使い古された問いかけではあるが、こうした時代だからこそ「バッタもん」をとおして、もう一度振り返る必要があるように思う。

アーティストトーク
11月27日(土)18:00~(参加費¥500 定員20名)
岡本光博(アーティスト)、工藤健志(学芸員) 、聞き手 笹岡敬(アーティスト)

全文提供: 特定非営利活動法人 キャズ(CAS)


会期: 2010年11月6日(土)-2010年11月27日(土)13:00 - 19:00|水・木休廊
オープニングレセプション: 2010年11月6日(土)18:00~|¥500(1ドリンク付き)

最終更新 2010年 11月 06日
 

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