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辰野登恵子 新作展
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 10月 18日

画像提供:BLD Gallery|Copyright © Toeko Tatsuno

近年アジアでの個展・グループ展が相次ぎ、国内はもとより海外でも評価の著しい辰野の、5年ぶりとなる国内での個展となります。

辰野登恵子は74年東京芸術大学大学院修士課程修了後、当初はアメリカのポップ・アートやミニマル・アートの影響を受けた作風の作品を制作していましたが、70年代後半より一貫して平面にこだわり、日本のモダニズム絵画を牽引する存在として大きな足跡を残しています。

何層にも塗り重ねた緑やピンク、水色など豊潤な色彩の中に、円形、方形、花模様、雲形などの形態が浮かび上がる辰野の絵画は、抽象とも具象とも違った奥行きある豊かな空間が広がり、形態と色彩が織りなす緊張感、そして感情豊かな力強い画面からは、絵画を描く行為の本質に真摯に立ち向かい続ける辰野の姿勢が伺えます。

本展では新作10点を展示いたします。(会期中一部展示替有)。

辰野登恵子(たつの・とえこ)
1950年長野県生まれ。72年東京芸術大学美術学部絵画科卒業。74年東京芸術大学大学院修了。73年の村松画廊(東京)で初の個展開催以後、89年佐谷画廊(同93、95、97年)、95年「辰野登恵子 1986-1995」展(東京国立近代美術館)、01年西村画廊、05年シュウゴアーツなど多数開催。近年の主なグループ展に94年「アジアの創造力」(広島市現代美術館)、02年「未完の世紀<20世紀美術がのこすもの>」(東京国立近代美術館)、04年「痕跡<戦後美術における身体と思考>」(京都国立近代美術館/東京国立近代美術館)、10年「陰影礼讃」(国立新美術館)、「WATERCOLOR, DRAWING, PRINTS」(珍画廊・韓国)、日中当代芸術交流展「Beyond the Border」(Tangram Art Center 7angrm・中国)など、海外のグループ展にも積極的に参加。主なパブリック・コレクションに東京都現代美術館、東京国立近代美術館、横浜美術館、原美術館、名古屋市美術館、富山県立近代美術館、資生堂アートハウス(掛川)、ソウル市美術館(ソウル)、フレデリック・ R. ワイズマン美術財団(ロサンゼルス)他。96年芸術選奨文部大臣新人賞受賞。04年より多摩美術大学教授。現在東京在住。

辰野登恵子 アーティスト・トーク
日時: 11月14日(日) 15時より
場所: BLD GALLERY会場内
料金: 800円(定員50名/座席予約先着順)

辰野登恵子×会田誠 アーティスト・トーク
日時: 12月5日(日) 15時より
場所: BLD GALLERY会場内
料金: 1000円(定員50名/座席予約先着順)

※全文提供: BLD Gallery


会期: 2010年11月3日(水・祝)-2010年12月26日(日)

最終更新 2010年 11月 03日
 

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