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吉田公美 展
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 10月 07日

《マルくいきたかった》鉄|1400×1450×1000mm
画像提供:ギャラリー58

吉田公美は2002年武蔵野美術大学大学院造形研究科彫刻コース修了。関東を中心に発表をおこなっており、当ギャラリーでは4回目の個展となります。鍛金とは異なる技法で、鉄板を熱して叩き熔接した、重厚で肉感的な彫刻作品を発表しています。独自の調合による溶剤で鉄の表面を腐食させ、さらに表面加工を施すことによって金属でありながら体温や脈動を感じさせる肌質を生み出します。

吉田の作品には、いつもお尻の形状が潜んでいます。その理由について、「私がいつもお尻の形を作る理由は、「頭隠して尻隠さず」のメッセージを込めているからです。そして、お尻の膨らみは、二足歩行する人間にしかない肉付きです。つまり「人間」そのものを表しています。人間の内側に在る感情と、外側に在るお尻、この二つで形を作っています。そしてそれによって、人間の内面を曝け出します。見る人には心の中を覗かれて欲しい。私が作り出した作品で、現実と、有り得ない物が混在する、夢うつつな空間を表現したい。」と語っています。

今回の個展では、鉄や羊毛、布などによる立体作品を展示いたします。

作家コメント
常に人間の様々な感情に心惹かれます
感情に形を与え、目の前の現実空間に置くことで
心の中だけでは気づかなかったことが色々と見えてきます

プロフィール
2000年 武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒業
2002年 武蔵野美術大学大学院造形研究科彫刻コース修了

<個展>
2001年 「忘れがちなこと」 マキイマサルファインアーツ(東京)
2002年 「だいすきなあなたへ だいきらいなあなたへ」 マキイマサルファインアーツ(東京)
2004年 「僕らはみんな・・・」 Gallery Kyo(東京)
2007・08・09年 ギャラリー58(東京)

<グループ展ほか>
1998年 「入/切」 武蔵野美術大学展示室
1999年 「不安のルーツ」 武蔵野美術大学展示室
小平野外展「宴」 小平中央公園(東京)
2000年 二人展「イツモノウシロ」 Gallery ART SPACE(東京)
2003年 「1m-show] Vol.4 TKYOU ART FACTORY(東京)
群馬青年ビエンナーレ入選展 群馬県立美術館(群馬)
2005年 三人展「にせモノ」 マキイマサルファインアーツ(東京)
2006年 「宮城展」 田中八重洲画廊(東京) 2010年 「森勢津美・吉田公美 2人展」ギャラリーとわーる(福岡)

※全文提供: ギャラリー58


会期: 2010年10月18日(月)-2010年10月23日(土)

最終更新 2010年 10月 18日
 

関連情報


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