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こどものにわ
編集部ノート
執筆: 平田 剛志   
公開日: 2010年 9月 27日

夏休みに合わせて、子どもや親子連れ、現代美術ビギナーを対象とした展覧会。

庭を散策するような体感型・参加型作品による構成は、初めて現代美術に接する子どもたちを新たな知覚経験へと誘うことだろう。子ども対象とはいえ、作品や展示レベルを落とすのではなく、あるいは教養的な「お勉強」をさせるのでもない展示構成は税金を払っている大人も楽しめる。

だが、美術は体験や参加を促す作品だけで成り立っているわけではない。そのような機会の提供やコミュニケーションの創出は大いに歓迎すべきだが、子どもたちや現代美術ビギナーの人々が美術館リピーターになるかどうかはわからない。一過性ではない継続的な美術館への体験・参加が望まれるだろう。

最終更新 2015年 10月 31日
 

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