| EN |

SCANDAL+
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 9月 15日

画像提供:BLD Gallery|Copyright © Masayuki Yoshinaga

杵島隆、沢渡朔、森山大道、吉永マサユキら4名によるグループ展。

50年代に皇居桜田門の前でヌード撮影を行い、当時問題となった杵島隆の《桜田門》をはじめ、「カメラ毎日」にてイタリア人モデル“ナディア”を1年間に渡り追った沢渡朔の《ナディア》、69年に「アサヒカメラ」 に発表された交通安全ポスターを複写したシリーズ《アクシデント》や女性週刊誌に掲載された芸能人のスクープ写真を複写した森山大道の複写シリーズ、またゴスロリと呼ばれるファッションで身を固めた若者たちを標本的に追った吉永マサユキの日本未発表作品など、社会や写真表現の文脈においてスキャンダラスな問題を提起した作家たちの作品を展示します。

杵島隆 (きじま・たかし)
1920年アメリカ・カリフォルニア生まれ。写真家植田正治に師事した後、ライトパブリシティにて広告写真を撮影。56年キジマスタジオ設立し、その後幅広い分野で活躍。日本写真協会年度賞、勲四等瑞褒章など多数受賞。写真集に75年『The Orchid』』(講談社)、81年『義経千本桜』(NHK出版)など。

沢渡朔 (さわたり・はじめ)
1940年東京都生まれ。日本大学芸術写真学科在学中より雑誌などの媒体で活動し始め、卒業後の63年に日本デザインセンターに入社。66年に独立し、広告、ファッション、ポートレートの分野で幅広く活躍。特に女性のポートレートで知られる。73年日本写真協会年度賞受賞。79年講談社出版文化賞写真賞受賞。主な写真集に、73年『少女アリス』(河出書房新社)、77年『NADIA』(ソノラマ写真選書)、09年『Kinky』(Akio Nagasawa Publishing)など。

森山大道 (もりやま・だいどう)
1938年大阪府生まれ。写真家・岩宮武二、細江英公のアシスタントを経て64年独立。写真雑誌などで作品を発表し続け、67年《にっぽん劇場》で日本写真批評家協会新人賞受賞。68-70年には写真同人誌「プロヴォーク」に参加し、ハイコントラストや粗粒子画面の作風は“アレ・ブレ・ボケ”と形容された。ニューヨーク・メトロポリタン美術館やパリ・カルティエ現代美術財団で個展を開催するなど、世界的評価も高い。代表作に72年『写真よさようなら』(写真公論社)、72年『狩人』(中央公論社)、82年『光と影』(冬樹社)、93-97年『Daido-hysteric』(Hysteric Glamour)、02年『新宿+』『大阪+』(月曜社)、08年『ハワイ』(月曜社)、07年より『記録』(Akio Nagasawa Publishing)など。

吉永マサユキ (よしなが・まさゆき)
1964年大阪府生まれ。水商売、テキ屋、運送業などの職を経て、写真家となる。暴走族の若者やチーマー、コギャル、在日外国人などマイノリティとされる人々を撮り続け、また写真のワークショップ「resist」では塾長を務める。著作に99年『ニッポンタカイネ』(メディアファクトリー)、00年『申し訳ございません』(新潮社)、07年『Gothic and Lolita』(PHAIDON)、十三での半生をつづった半自伝『へたれ』(リトルモア)など。

※全文提供: BLD Gallery


会期: 2010年10月1日(金)-2010年10月31日(日)

最終更新 2010年 10月 01日
 

関連情報


| EN |