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マリアーノ・チン:Strange Days
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 9月 06日

画像提供:MATSUO MEGUMI + VOICE GALLERY pfs/w

フィリピンで活躍する作家、マリアーノ・チンは、京都市立芸術大学海外研究生として、2002~2004年京都で暮らしました。このたびは京都で2度目の個展です。

マリアーノ・チンの絵画は、アメリカのコミックのキャラクターのような人物や動物、寓話的な風景によって構成されています。それらは、選び抜かれたモチーフが白地にシンプルに構成される作品、すみずみまで根気よく描き込まれた作品などに大別できますが、その多くは諧謔的な一コマ漫画のように饒舌で、強烈な印象を残します。それらは、長い植民地時代をもつフィリピンの文化の多層性を示唆しているように見えますが、実際にはフィリピンと同様の特異性を離れても、世界中の現代人がさまざまな文化や主義、消費活動を多重的に背負い、個人の中で相反する事柄の共存が余儀なくされている現実を表しているとも感じ取れます。

今回の個展は、作家が拠点とするマニラのギャラリー:Silverlens Galleryの協力によって実現しました。金属を用いたレリーフ、描きおろし紙作品のほか、昨年のSilverlens Galleryでの個展に出展した作品も展示いたします。

また、9月15日~10月3日、あいちトリエンナーレ企画コンペ部門のタン・ズイチンが企画する展示(日本・カナダ・フィリピンに住む中国系作家の特有の感性とアイデンティティを見出す。映像、絵画、立体など。)に参加します。

全文提供: MATSUO MEGUMI + VOICE GALLERY pfs/w


会期:2010年9月7日(火)-2010年9月23日(木)

最終更新 2010年 9月 07日
 

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