桑久保徹:海の話し 画家の話し |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集 |
公開日: 2010年 9月 01日 |
桑久保徹は1978年神奈川県生まれのアーティストで、多摩美術大学絵画科油画専攻卒業後、神奈川を拠点に制作を行っています。2002年にトーキョーワンダーウォールに入選後、トーキョーワンダーサイトでの「TWS-Emerging 038 うみべたの画家」(2003年、TWS本郷)を経て、GEISAI#5(2004年)に出展。その後も「フロム・スクラッチ」(2005年、TWS渋谷)、「SCENERY OF TOMORROW」(2007年、bendixen contemporary art、 コペンハーゲン)、「ポートレイト・セッション」(2007年、広島市現代美術館)、「アーティスト・ファイル2010」(2010年、国立新美術館)、「Out of Noise」(2010年、ギャラリー・ヒュンダイ、ソウル)など、国内外の個展、グループ展に数多く参加している活躍目覚ましいアーティストです。 制作は架空の画家を設定し、自らそれを演じながら描いていくといったスタイルで行われ、油絵具を分厚く盛り上げるタッチには、あたかも印象派の技法を思わせるものがあります。作品の多くは海辺を舞台とし、そこには“砂浜に穴を掘る人々”や“海面を漂う花々”、“海辺に現れたダイニングルーム”などの不思議な光景が繰り広げられ、その心象風景とも言うべき独特の世界へと観る者を誘います。 展覧会名の「海の話し 画家の話し」とは自ら発行した文庫本のタイトルで、本の前半には海にまつわる短編小説が、後半には自らの芸術家論が展開されています。本展は、初公開となる大型作品、ポートレートの最新作を中心とし、さらに代表的なペインティングのシリーズ、ドローイングを加えて、これまでの制作の軌跡を辿る 構成となっています。 また、9月11日(土)15:00より、桑久保徹自身によるギャラリートークを開催します。ゲストに批評家であり、批評誌「PLANETS」の編集長である宇野常寛氏をお迎えし、本展覧会の展示作品をはじめ、桑久保徹の制作活動などについて語っていきます。 桑久保徹|Toru Kuwakubo 個展 全文提供: トーキョーワンダーサイト 会期: 2010年8月7日(土)-2010年9月26日(日) |
最終更新 2010年 8月 07日 |