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川端嘉人 展
編集部ノート
執筆: 平田 剛志   
公開日: 2010年 8月 04日

川端嘉人の国内では10年ぶりの個展が大阪・CASで開催されている。ギャラリーに入ると、コンクリートブロックが三方に建てられた空間が作られている。無味乾燥なコンセプチュアルな展示に見えるかもしれないが、そのブロックの中心に佇むとブロック塀のざらざらとした肌理が絵画的に見えてくる。川端がギャラリー空間に築いたブロック塀は、物理的には空間を仕切り、観客を囲むが、感覚の回路は開かせられる空間である。

それにしても、このような作品が実現できてしまうギャラリーのポテンシャルにも驚きを感じる。

最終更新 2015年 11月 03日
 

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