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柴田有子 展
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 7月 14日

《skirt 10-い》2010年
キャンバス・アクリル・パステル・コラージュ 1303×970mm
画像提供:ギャラリー58
Copyright © Yuko Shibata

柴田有子は1974年生まれ。1997年女子美術大学芸術学部絵画科洋画専攻卒業。当ギャラリーで初めての個展となる今回の展示では、「skirt」というテーマで平面作品約10点に、布と版を用いた立体作品を組み合わせたインスタレーションの展示をおこないます。

母親が趣味で続けていた洋裁や編み物に、子供の頃から強く影響を受けており、平面作品と、手芸的な要素の強い立体作品を組合せて、それらを混在させたインスタレーションによる空間表現を展開しています。

柴田にとって制作することは、幼少の頃の記憶やイメージを手がかりに、自分自身が「帰るべき場所」にたどり着くための旅路だといいます。展覧会タイトルの「skirt」は、幼少の頃に母親から着せてもらった「赤いスカート」のことで、あの頃に見ていたいろいろなものごと、感じていた様々な感情やイメージの全てを象徴する大切なものです。

作家コメント
夕方の、全てがピンク色に染まるあの、1日の中のほんのわずかな時間にだけ見えるもの。
それらはいつも、夜の闇の中、金色の羽をしたちょうちょの群れに、
どこか遠くへさぁーっとつれさられていってしまう。
私が見たものは果たして夢だったのか、現実だったのか。
夢と現実のあわいにちらちらと見える、儚くかすかに煌めく、
でも確実にたしかなものたちを、少しでも長く手元にとどめておきたくて、
日々、私は夕方の夢をせっせと紡ぐように、絵を描き続けている。
それは遠い記憶の日々の中に置き忘れてきたものたちと、
強く、分かち難く結びついているような、そんな気がしています。

プロフィール
1974年 兵庫県生まれ
1997年 女子美術大学芸術学部絵画科洋画専攻卒業

個展
2000年 「柔らかい鎖」 オレゴンムーンギャラリー(東京)
2003年 「On Going vol.2 関連企画」 ギャラリー惺(東京)
2004年 「スカート」 マキイマサルファインアーツ・S(東京)
2007年 「ヨルニモリデ、」 ギャラリー椿・GT2(東京)
2008年 「みづうみ」 Lamp harajuku B1F gallery(東京) 他

グループ展
2002年 「“5”」 佐倉市立美術館(千葉)
2005年 「Balance+Balance」 ギャラリーカフェ庵(千葉)
2006年 「水色の街~20の小屋美術館~」ふなばしアンデルセン公園子ども美術館(千葉)
2008年 「works(plint+file)」 文房堂ギャラリー(東京)
2009年 「もう一つのアンデルセン物語」展 ふなばしアンデルセン公園子ども美術館(千葉) 他

受賞歴
2003年 「HEARTLAND KARUIZAWA DRAWING BIENNALE 2003」 入選  他

※全文提供: ギャラリー58


会期: 2010年7月19日(月)-2010年7月24日(土)

最終更新 2010年 7月 19日
 

関連情報


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