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平田あすか:浸透メーキャップ
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 6月 14日

《雲人》2010年
雲肌麻紙、水彩、色鉛筆、鉛筆|79×55cm
画像提供:YOKOI FINE ART|© Asuka Hirata

 

晴れていると思えば雲がもくもくと出てきて、雨が降って、雷が鳴って、そしてまたすぐに晴れていて、天気がよく変わることに驚く。
水たまりに映った早い雲の流れなどを見ていると、私の中にも雲の流れが映ってくるような感覚になる。
平田あすか(デンマーク、ブランデ滞在後)

メキシコ、ケニア、スペイン、海外のレジデンスでの滞在制作の経験から、プリミティブで異国を思わせる独特の作風を確立している平田あすか。YOKOI FINE ARTで1年ぶりとなる個展では、昨年デンマークはブランデの滞在制作を通じて、平田が体験し感じとった感覚をダイレクトに作品に昇華させた。

身体全体に雲が描かれた「雲人」。大自然の中にいると自分が大地の一部のような、景色に溶け込む感覚を覚えることがあるが、平田は景色が身体に浸透していく様を表現してみせた。まるで身体自体が景色を取り込む装置であるように。雲の形は平面上に繋がっている為、身体に映像が投影されているような感覚に陥る。体内で雲が流れ、流れきった後(映像が終わった後)は気持ちの良いくらい空っぽになるのだろう。次は何を取り込もうか?空虚な目は思案する。

また、「よもやま話」と題した生首が3つ、トーテムポールのように並んでいる作品がある。デンマーク滞在中は、何気ないことでも集まって騒いだりしたことから、たわいもないことを楽しむ様を表現している。 平田作品に登場する人物達は、空虚でいて何色にでも染まる柔軟性と素直さを持ち合わせている。まずは空っぽな気持ちで作品と対峙してほしい。

平田あすか / Asuka Hirata
1978 名古屋生まれ
2003 名古屋芸術大学美術学部絵画科版画専攻卒業
2005 名古屋芸術大学大学院美術研究科造形専攻修了

個展
2006 伊勢現代美術館/三重
2007−10 AIN SOPH DISPATCH/愛知・O GALLERY/東京
2009 dejavu(YOKOI FINE ART/東京)・「あいちトリエンナーレ2010プレイベント現代美術の発見Ⅱ」−平田あすかサボテンノユメ(愛知県美術館 / 愛知)
2010 浸透メーキャップ(YOKOI FINE ART/東京)

グループ展多数。

レクチャー
2004 大人揚棄トーク/情報文化学部メディアアート論(名古屋大学大学院情報科学研究科棟第一講義室/愛知)
2006 Conversacion de Oaxaca/名古屋芸術大学美術学部版画研究室(Art&Design Center BE/愛知)

ワークショップ
2005 造形ロマン/名古屋大学教職員組合情報言語系支部(名古屋大学IB電子情報館中棟屋上/愛知)・Intercambio Japon-Afromexico-Espana(CIMARRON CENTRO CULTURAL/オアハカ、メキシコ)
2007 Wajukuu Arts Project(Slum Ruben Centre/ナイロビ、ケニア)

滞在制作
2004 大人揚棄(旧札幌市立曙小学校/北海道)
2005 GRABANDO(Taller de Artes Plasticas Rufino Tamayo/オアハカ、メキシコ)
2006 PENSAT i FET(Universidad Politecnica de Valencia/バレンシア、スペイン)
2007 JANA LEO KESHO(Kuona Trust Artist Studios/ナイロビ、ケニア)
2009 International Workshop for Visual Artists(REMISEN/ブランデ、デンマーク)

※全文提供: YOKOI FINE ART


会期: 2010年7月16日(金)-2010年7月31日(土)

最終更新 2010年 7月 16日
 

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