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セドリック・ブレナール:iGrow
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 6月 11日

画像提供:スパイラル Copyright © Cedric Bregnard

スイスを拠点に活動する若手写真家、セドリック・ブレナールの個展を。 1974 年生まれのブレナールは、1998 年にスイス・ヴヴェイの写真学校を卒業し、現在はローザンヌにアトリエを構えて作品を制作しています。彼の写真は、「種子」や「植物」をクローズアップで撮影し、被写体の細部を露わにすることによって、神秘的な世界を提示します。彼の作品は、私たちの傍に常に存在しながらも、普段は捉える事のできない視覚の世界へと誘います。

彼の作品制作の中心には、「生命はどのようにして潜在的生命力からほとばしりでるのか」という、生命の神秘への問いかけがあります。種子や種子の発芽にこだわり、たたずむ写真家のまなざしは、自然の造形美への深い尊敬の念を湛えています。生命と自然のもっとも美しい表情がゆっくりと時間をかけて写し取られ、巨大サイズに引き伸ばされた種子や若芽は、息をのむほどの存在感を放ち、種子のつぼみはそのはかなげな見かけの下に、花を咲かせる凝縮したエネルギーを携えていることに気づかされるのです。

今回の「iGrow」展は、地球上に存在する二つの大きな力、自然と人間の生きる関係がテーマです。人間は自然によって、自身の「自然」を思い出すことができるかの問いが、作品を通して投げかけられます。「iGrow」には、どこまでも発達していくテクノロジーと「I grow(育つ)」、常に次の状態に移り変わろうとする、自然の性質を表わしています。 本展では、彼の作品を「Doors(扉)」、「Amaryllis(アマリリス)」、「Fly(飛行)」、「Vital Energy(生命のエネルギー)」、「Origin(源)」、「Jungle(ジャングル)」と名付けられたシリーズごとに展開します。

※全文提供: スパイラル


会期: 2010年7月2日-2010年7月11日

最終更新 2010年 7月 02日
 

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