五嶋英門:Iw.iL,L.F.in,D.y_oU. |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集 |
公開日: 2010年 6月 09日 |
b.o/d/y.w.o/u.l.d.c.o.m/eb.u,t,I,t.s.t,u.c.k.f.o_r.e_VV_e.r.a.s,a,k/I/ n.d.o,f.s.t/i 90年代後半からトラックメーカーとしてヒップホップの楽曲制作を行っていた五嶋英門は、その後3年間バドミントンにのめり込み、絵を描き始めてからは生まれ育った茨木県の水戸で自主スペースを運営しながら企画展を開催するなど、異色の経歴を持つ作家です。 この度の個展では、細胞組織のようなドローイング、デジタル処理された音、そして記録映像などを用いたインスタレーションを発表いたします。 技術は進歩を続け、 哲学は問い直され、 人工生命が間もなく生まれようとしている 現代、 我々は積み上げられた情報と知識の中に埋没し本来の姿を見失ってしまうような、言い知れぬ劣等感をどこかに抱えています。その劣等感とは、 インターネットによる意識の変容によって露わになった、世の中の虚構や膨大な偏見の集合を根拠にしています。それはもはや我々が、虚構を否定することは不可能で、虚構は虚構によって塗り替えられていくという事実を、受け入れているからです。 そして、それらが重なり合って出来上がるわずかな隙間やすれ違いの場にこそ、社会の枠組みを超えた未だ言語化出来ない宇宙の真理や感動があるのかもしれません。 いくつもの要素で複雑に構成される五嶋の作品は、拡張され、全てがネタ化した意識の挟間を知覚し、不確かで散漫なこの世界を別の仕方で統合するための、新たな手がかりとなるでしょう。 ※全文提供: ZENSHI 会期: 2010年6月12日-2010年7月17日 |
最終更新 2010年 6月 12日 |