| EN |

野口二朗:共存と共栄のお菓子タイム
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 5月 16日

《Pepper case》 2010年 H8.2cm|鋳造鋳込み|磁器土・金彩・シルクスクリーン転写
画像提供:ギャラリー玉英|Copyright © Jiro NOGUCHI

新しい潮流を作る新進作家を紹介するアートスペースとして生まれ変わった池袋西武、アート・ギャラリーにて、お菓子の器をテーマにした野口二朗の個展を開催いたします。

 

野口二朗は1980年香川県生まれ、倉敷芸術科学大学芸術学部陶芸科を卒業後、彦根に制作の拠点を構えました。ろくろや鋳型で成形した磁器に、自らデザインした文様をシルクスクリーンで施した器やオブジェなどを制作、現代アーティスト達のグループ展を中心に活動しています。

本来手仕事であった絵付けをプリント転写に、量産できる成形の過程を手仕事であるろくろで、と伝統技法と近代技法をミックスさせた技法は、現在、様々な新素材や工業委託によるアーティストの新しい製作スタイルをより鮮明に形にしたものでもあります。

 

野口が『工場製手工業』と呼ぶスタイルは、量産技法により『一点もの』を作り出すことで、普段生活の中に存在するあふれたモノに一個のアート的価値を見出だそうとする試みでもあり、既存の枠組みにとらわれず、「アートを使う。」また「使うことでアートして完成する。」という新しい可能性を提示しています。

 

本展覧会では、無くてもいいけど、無いとこまる不思議な時間「お菓子タイム」を楽しくする作品80点を発表いたします。

 

※全文提供: ギャラリー玉英


会期: 2010年7月14日-2010年7月20日

最終更新 2010年 7月 14日
 

関連情報


| EN |