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西成田洋子
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 5月 06日

《記憶の領域 2010-HA》 2010年
ミクストメディア 170×110×40cm
画像提供:コバヤシ画廊

西成田洋子は80年代から廃物を利用した発表を続ける立体作家です。段ボールや知人から貰い受けた古着など日用の廃物と様々な素材を組み合わせたカオティックな立体作品が画廊にインスタレーションされます。

コートやスカートなどの様々な色あせた古着が縫い合わされ、コーヒーや絵具で所々色付けされて一個の作品に転生していきます。傾いたり立ち上がったりしている作品群は有機的な生命感を漂わせ、その表面の無数のヒダや複雑な表情は、個々の廃材に蓄積されたモノの時間を表しているかの様です。そして、素材に内包された時間を引き出すことによって作家は、モノに対する深い共感と愛着を提示しています。

今回の新作個展は新作の立体数点と、平面作品を展示予定です。

西成田洋子 Yoko Nishinarita
1953 茨城県に生まれる
1973 東京デザインアカデミーグラフィックデザイン科卒業
1998 フリーマンファンデーション・アメリカ
2002 日本芸術振興基金
2002-03 文化庁芸術家在外派遣研修でN.Y.に滞在。
1987年より多数個展

作家コメント
稚拙な言葉の記憶を形にしました。

※全文提供:  コバヤシ画廊


会期: 2010年5月10日-2010年5月22日

最終更新 2010年 5月 10日
 

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