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田中麻記子:Pink cave / Black ray
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 5月 04日

“noir desir” 2010 Pastel , Paper on Panel 910×727 mm (c)Makiko Tanaka Courtesy of Yumiko Chiba Associates

田中は、鉛筆画のみにとどまらず、油彩画や銅版画などの素材に挑戦し、様々な表現で自己の幻想の世界を見せてくれている。今展では、2009年秋から新たな素材として取り組み始めたパステル画を展示致します、2008年ギャラリーMで開催された「wink」展でのまばゆい色彩や光に満ちた油彩画とは異なるモノトーンを基調とした世界がひろがります。作品からは、楽しさやおかしさ、怖さや畏敬とも違う独特の世界観が感じられます。パステルの粒子を自己の幻想の世界の空気と融合させるように紙にすり込んで描かれる画面は、力強くとても魅力的です。パステル画による「Pink cave / Black ray」と題された今展の田中の世界を楽しんで頂きたいと願っている。

[ Pink cave / Black ray ] 田中 麻記子
私の描くイメージは、日常か宇宙のどこかのポイントが混じり合って、無意識の中生まれることと、もうひとつ、それは人間の体の中の光景が映し出されている、と思えてきました。
未完成で抽象的な形や色を、体を通してよく視た時、具象化されたオブジェが浮き上がって来、それらはまるで、細胞や血管や臓器でした。
今までぼんやりと感じていたイメージのすみかの接点が少しだけ はっきりし、頭の宇宙と体の内部を交互に往復する透明な気体のようなものを、すこし体感しました。
今回の作品は、「体内のほう」を舞台とし、そこに登場する小さな妖精や冒険者に、私の主観的な理想や祈りや悪戯心を込めて、新しい光景を作ります。
突如あらわれる「未知の風景」をからだ側、現実側に少し引き寄せて、こちらからコントロールした新しい光景を作る試みです。
そしてこれは、現実と幻想の中間地点の探求方法のひとつにもなりえます。

田中 麻記子
1975 東京生まれ。2009 第12 回岡本太郎現代芸術賞 入選

個展:
2000 gallery le deco(東京)
2002 西瓜糖(東京)
2004 Gallery momo(栃木)
2006 「escape from fantasy」 GALLERY MoMo (東京)、GALLERY at lammfromm/ lammfromm The Concept Store(東京)
2007 「Le musee des actrices~女優博物館~」、H.P.FRANCE WINDOW GALLERY/MARUNOUCHI(東京)、「Lesson:1」Mizuho Oshiro ギャラリー(鹿児島)
2007-2008「La chambre」 新宿髙島屋10 階美術画廊(東京)
2008 「La deuxieme chambre」 東京日本橋髙島屋6 階美術画廊X(東京)、「sign/kehai」 hpgrp GALLERY 東京(東京)、「wink」 ギャラリーエム(愛知)
2009 「ROSE TUNING」hpgrp GALLERY 東京、「kiwi & guava」GALLERY at lammfromm/ lammfromm The Concept Store(東京)、「Les sirènes ~人魚さま~」Mizuho Oshiro ギャラリー(鹿児島)
2010 「Le pollen」 hpgrp GALLERY 東京(東京)

※全文提供: ユミコチバアソシエイツ


会期: 2010年6月13日-2010年7月25日

最終更新 2010年 6月 13日
 

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