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春木麻衣子:possibility in portraiture
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2010年 4月 28日

《outer portrait 7》 2009年|type C print 画像提供:TARO NASU | Copyright © Maiko HARUKI

春木麻衣子は1974 年茨城県生まれ。2007 年には個展「伍」(太宰府天満宮)、グループ展「六本木クロッシング2007:未来への脈動」(森美術館)、2008 年には「Asian Dub Photography」(Foro Boario、モデナ・イタリア)へ参加するなど国内外で作品を発表してきました。

写真集『●○』(05 年、大和ラヂヱーター製作所)『Dazaifu』(08 年、太宰府天満宮)の2冊を刊行。春木の写真は「真っ黒」あるいは「真っ白」で覆われています。あたかもパソコンソフトで加工したかに見えるその大胆なコントラストは、撮影時にカメラの露出を極端にアンダーかオーバーに設定する事でうまれます。今回発表する新シリーズは「黒」「白」それぞれの作品群です。会場では、春木が2 年にわたる欧米での撮影旅行中に撮影してきた「白」のポートレート作品「outerportrait」を中心に対照的な「黒」のポートレート作品とあわせて計23 点を展示する予定です。

ポートレートという題材は、2008 年「六本木クロッシング」にて発表した「either portrait or landscape」以降春木が時間をかけて取り組みたいと意欲を燃やしているものです。2008 年発表の「about portrait」ではロンドンのビッグ・ベンの観光客をドラマチックな「黒」で切り取りました。今回発表する「outer portrait」ではロンドンの大英博物館を行き交う人々の姿を抽象的かつ幻想的に「白」で切り取っています。

ベルリン、ニューヨークで撮影した「whom? whose」シリーズ4 点ほかとくわえ、肖像写真を斬新な切り口で捉えなおした春木麻衣子の最新作品をご高覧いただければ幸いです。

※全文提供: TARO NASU


会期: 2010年5月14日-2010年6月12日

最終更新 2010年 5月 14日
 

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