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戦後美術の美術評論家、針生一郎氏が死去
ニュース
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 5月 26日

戦後を代表する美術・文芸評論家の針生一郎(はりう・いちろう)さんが26日午後0時2分、急性心不全で死去した。84歳。

1925年、宮城県仙台市生まれ、1954年、東京大学大学院美学科卒業。1953年共産党入党、同時に戦後美術批判を展開するが、1960年安保闘争では共産党指導部を批判し除名される。
1962年、花田清輝、瀧口修造、岡本太郎らとともに、美術・文芸・社会評論を通して新しい日本の芸術創造の形を模索する活動を開始する。

2000年の韓国・光州ビエンナーレの特別展示「芸術と人権」企画、和光大教授、美術評論家連盟会長、埼玉県の「原爆の図 丸木美術館」館長などを歴任。2002年にはその氏の活動ドキュメンタリー映画「日本心中」が製作された。代表的な著書に「戦後美術盛衰史」など。

最終更新 2010年 6月 25日
 

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