編集部ノート
|
執筆: 平田 剛志
|
公開日: 2010年 4月 13日 |
2004年のart & river bank(東京)での個展を印象強く記憶している者にとって待望の写真集刊行と個展開催である。 虹のでるカメラ、手の平の上に乗る人たちなど滑稽にして痛快な現実にはありえない写真がありながら、その間隙に水中の魚影、雪山、月夜など自然や都市の光景が現実へと引き戻す。ユーモアとメランコリー漂う写真を見るにつれ「写真を見ること」の高揚感が高まりだす。新年度を迎え馴染めない春を迎えている全ての人々に奨めたい爽快なエンタテインメント写真である。 なお、展示が見られないという方は写真集『スカイフィッシュ』(2010年、赤々舎)をご覧頂きたい。加えて、掲載されている哲学者・木田元氏の幸福感溢れるテキストも強くおすすめする。
|
最終更新 2010年 6月 27日 |