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Thonik Exhibition:en
編集部ノート
執筆: 小金沢 智   
公開日: 2009年 12月 29日

オランダのデザインスタジオ、Thonikによる日本初個展。ポスターやチラシによって彼らの仕事が大々的に紹介されているが、いつものカフェスペースに3×4メートルの巨大な絨毯で制作されたグラフィックデザインが大胆に展示されていることにも注目したい。カフェはアトリウムに移動している。Thonikは来年二十五周年を迎えるスパイラルのアニバーサリー・デザインも手がけている。 瞠目したのはThonikが二〇〇六年から手がけているユトレヒト中央博物館のヴィジュアル・アイデンティティーだ。これほどグラフィカルで、大胆で、一貫したヴィジュアルの広報物を日本の美術館に求めることができるだろうか?美術館のイメージ形成に広報物が大きな役割を負っているのは言うまでもない。展覧会毎にコンペや入札を行なうのではなく、このヴィジュアルと言えばこの美術館、というような一貫性を公共の施設にこそ求めたいものである。ホームページ(http://thonikbyyou.com/)でも仕事の一部を見ることができるのでチェックして欲しい。

最終更新 2010年 7月 02日
 

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