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臼井良平:encounter
編集部ノート
執筆: 平田 剛志   
公開日: 2009年 12月 12日

日々とは何気ないものとの遭遇(encounter)である。臼井良平の作品を見るとそんな「遭遇」の驚きと謎に満ち溢れている。それは「発見」というには無意味で、「出会い」というほどドラマティックでもない。何度も通っている道なのに、何度も見ている窓なのに、普段であれば気がつかない存在や現象に気づいてしまったときの気づきの瞬間が伝導するような作品なのである。 そう、「遭遇」には「遭遇」したと気づく必要がある。6年ぶりに発表されるペインティング作品『遭遇』は謎めいた世界を開示しながら、「遭遇」の瞬間や空気を刻印しているだろう。それが「遭遇」と気づくかは別として。

最終更新 2010年 6月 27日
 

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