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笹倉洋平:ツタフ
編集部ノート
執筆: 平田 剛志   
公開日: 2009年 12月 03日

「線」が蔦のように紙上や空間に広がる圧巻の展示空間を見せる笹倉洋平の東京初個展。特に1階展示室に展示されたロール状のトレーシングペーパーに描かれた線の作品は、その線の密度に戦慄を覚える。 だが、先頃行われたneutron kyotoでの個展や2008年のpantaloonでの個展における展示写真を見た時、そのスケール感が本展では出ておらず残念であった。それはneutron tokyoの1階と2階の展示室を展示スペースとしたことに問題があるように思われる。もし、2階、3階の開放的な吹き抜け空間に展示していたら、異なった展示になったことだろう。ホワイトキューブではない独特な空間を持つneutron tokyoだけに、展示もフレキシブルな空間の使い方を期待したくなる。

最終更新 2010年 6月 27日
 

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