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ニエプスの箱・右
編集部ノート
執筆: 小金沢 智   
公開日: 2009年 11月 09日

タイトルにあるニエプスとは写真の発明者であるニセフォール・ニエプス(1765-1833)のこと。写真に撮られると魂が抜き取られるという話や、あるいは心霊写真というジャンル(?)からも明らかなように、写真は目に映るものだけではなく、この世ならざるものを捕獲する装置として見なされている部分が多分にある。いや、私もその点を常に写真に対して期待しているのだが、今回の展覧会は杉浦慶太、助田徹臣、村上友重という若手写真家三人により、まさしく「写真が霊力を捕獲する装置である」ということの「実証」を目指すという。約三週間の会期だが途中展示替えを挟むため、その可否は一部・二部と最低二度足を運ぶことで見極めたい。

最終更新 2010年 5月 31日
 

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