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不死鳥と雉鳩 -真夏の夜の夢2-:鈴木一郎太 / 徳本茉莉子 / 山脇紘資
編集部ノート
執筆: 小金沢 智   
公開日: 2009年 7月 28日

鈴木一郎太、徳本茉莉子、山脇紘資という三人のペインターによるグループ展。昨年八月に同ギャラリーで行なわれた興梠優護と村上友重によるグループ展「真夏の夜の夢」を継承するかたちで行なわれている。徳本の描く顔のない女性、山脇の描くいささかキッチュなキャラクターはそれぞれ面白みがあるが、鈴木による一見なんでもない都市風景の描写が最も強く印象に残る。大胆な構図中唯一事細かに描写されている木々のざわめきが、ゴッホの糸杉よろしく、私を落ち着かない気持ちにさせて止まない。徳本と山脇の作品がその幻想性から「(夜の)夢」とすれば、鈴木のそれは「白昼夢」と言うことができるかもしれない。

最終更新 2015年 11月 03日
 

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