| EN |

ボストン美術館展
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 4月 22日

エル・グレコ ギリシャ、1541‒1614年 《祈る聖ドミニクス》 1605年頃 104.7 × 82.9 cm Photograph c 2010 Museum of Fine Arts, Boston.

 世界屈指の美の殿堂、ボストン美術館が誇るヨーロッパ絵画コレクションから、16~20世紀の選りすぐりの名画80点が2010年春、日本へやってきます。
   エル・グレコ、ベラスケス、ヴァン・ダイク、レンブラント、コンスタブル、コロー、ミレー、マネ、モネ、ドガ、セザンヌ、ルノワール、ゴッホ、ピカソ、マティスと、まるで「美術史の教科書」を眺めるように、西洋絵画の巨匠たちの名前が並びます。
   子供から大人まで、あらゆる世代が楽しめる、名画展の入門編にして決定版というべき内容となります。
  ボストン美術館
 1870年に創設、1876年に開館した米国を代表する総合美術館。その歴史は、ニューヨーク・メトロポリタン美術館、ワシントン・ナショナル・ギャラリーと並びます。
   世界屈指のコレクションを誇る「ヨーロッパ美術」部門をはじめ、「古代世界美術」「アジア・オセアニア・アフリカ美術」など8部門から成り、所蔵点数は45万点にのぼります。
   古くから金融の街として繁栄したボストンで、個人の寄付や寄贈を基盤に、コレクションや活動を市民が支え、作り上げてきた稀有な美術館としても知られています。マルコム・ロジャーズ館長が「公的資金の支援を受けずに市民の寄付と寄贈、入場料収入で全てをまかなう、世界最大の“私立”美術館」と語るように、そのスピリットは現在も脈々と受け継がれ、世界に冠たる地位を築き上げています。 ボストン美術館-ヨーロッパ絵画コレクションと本展の魅力
 ボストン美術館の「ヨーロッパ美術」部門の絵画コレクションは、全部で2万点以上。質・量ともに世界第一級のコレクションは、西洋絵画史の主要な流れを概観し、まさに「美術史の教科書」の様相を呈しています。特にバルビゾン派、印象派、ポスト印象派のコレクションは突出しており、正解有数のモネ・コレクション、油彩とパステル画を合わせたミレーの作品数は世界随一の規模にのぼります。
   本展は16~20世紀の西洋絵画の巨匠47人の作品を、ボストン美術館が世界に誇る傑作80点で紹介します。イタリア・ルネサンス期からはヴェネチア派のヴェロネーゼ、16~17世紀のスペイン絵画からエル・グレコ、スルバラン、ベラスケス、17世紀オランダ・フランドル絵画からレンブラントやヴァン・ダイク。ボストン美術館自慢のミレーやコローらバルビゾン派の作品に続いて、印象派の巨匠モネの作品11点を展示。さらにルノワール、ドガ、セザンヌ、ゴッホらの作品が続き、ピカソ、マティスといった20世紀の画家まで網羅します。
   現在ボストン美術館は2010年秋の完成を目指し、展示棟の一部の増改築工事を行っています。そのため、普段は海外に貸し出されることが難しい名品の数々を取りそろえ、これだけの大規模な展覧会を作り上げることができました。ボストン美術館の粋を集めた巨匠たちの競演は、日本で再び実現することができない必見の展覧会です。
  ■展覧会公式サイト http://www.asahi.com/boston/
  ※全文提供: ボストン美術館展事務局

最終更新 2010年 4月 17日
 

関連情報


| EN |