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第35回木村伊兵衛写真賞受賞作品展
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2010年 4月 13日

《オカアサン》 2008年 © Cozue Takagi, Courtesy of TARO NASU 画像提供:コニカミノルタプラザ・ギャラリーC

木村伊兵衛写真賞は朝日新聞社が、戦前・戦後を通じてわが国の写真の発展に多大な貢献をされた故木村伊兵衛氏の業績を記念し、1975年より制定した国内屈指の写真賞です。その年に優れた成果をあげた「新人」写真家を対象にしており、これまでも多くの新進気鋭の写真家を輩出し、写真界において高い評価を得ております。 2004年(第29回)より、コニカミノルタプラザにおいて受賞作品展を継続開催しており、第35回木村伊兵衛写真賞は、高木こずえ氏の「GROUND」と「MID」に決定いたしました。

高木こずえ写真展「GROUND」+「MID」
受賞の対象となった写真集「GROUND」「MID」(赤々舎)は昨年同時刊行されましたが、その作風は全く異なります。デジタル加工を駆使し、フォトコラージュという写真技法によってまとめられた「GROUND」。また、「MID」はストレートフォトを集めた作品です。

今回はその手法が異なるふたつの作品を、同時に展示致します。「GROUND」は生と死の繰り返し、「MID」は生と死の間、いずれの作品も生と死というキーワードで繋がっているという髙木氏。形を変え新たに現れた強烈なイメージ作品と闇に光を求めたそれらの作品群はインスタレーションとして再構成し、濃厚な空間を創り上げます。

デビュー直後から注目を集め、本賞受賞により若手写真作家としてさらなる飛躍が期待される髙木氏のスタイルにとらわれない独自の世界をご堪能ください。

受賞者略歴 :高木こずえ(たかぎ・こずえ)
http://cozuetakagi.com/
1985年 長野県生まれ
2007年 東京工芸大学芸術学部写真学科卒業
現在、長野にて制作、活動。
個展 :
2007年 「高木こずえ個展〔laboratory1:〕』 東京都写真美術館他
2008年 「高木こずえ個展〔laboratory2:〕』 仙台メディアテーク、「高木こずえ個展〔laboratory3:〕』 大阪OAPアートコート、「高木こずえ個展〔laboratory4:〕』 名古屋電気文化会館、「高木こずえ個展〔laboratory5:〕』 福岡アジア美術館
2009年  「GROUND」 TARO NASU
2010年 「高木こずえーMID-」 第一生命南ギャラリー、「高木こずえーGROUND-」 日本橋高島屋美術画廊X
受賞 :
2006年 キヤノン写真新世紀グランプリ、森山大道賞、EPSON Color Imaging Contest 準グランプリ
2009年  VOCA展2009府中市美術館賞 パブリックコレクション : 府中市美術館

全文提供: コニカミノルタプラザ・ギャラリーC

最終更新 2010年 4月 15日
 

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