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牛島光太郎:意図的な偶然
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 4月 06日

意図的な偶然-5(ブラウスと、ドイツ・台湾・京都で拾ったボタンを麻布に取り付け、物語を刺繍している) 画像提供:三菱地所アルティアム copy right(c) Kkoutarou USHIJIMA

福岡/九州は若手の美術家が各地で作品を発表したり、独自のアートスペースを立ち上げ運営するなど、アートシーンは非常に活発です。国際的に活躍する作家も増えている中、近年特に目覚ましい活躍をしているのが牛島光太郎です。福岡出身の若手作家である牛島は国内のギャラリーやアートフェア、神戸ビエンナーレなどで作品を発表し、またアジアやヨーロッパのアーティスト・イン・レジデンス(滞在制作)に参加するなど、幅広く活動しています。また台湾では美術館のパブリックコレクションとして作品が収蔵されるなど、新進の作家としては異例の高い評価を受けています。
本展は九州初となる牛島光太郎の外旋個展として、近年制作している「意図的な偶然/intentional accident」シリーズを中心に十数点を展示します。このシリーズは方位磁石やボタン、カーテン、靴ひもなど日常的なものに物語を組み合わせた作品です。牛島の物語は、どこにでもあるような日用品が何かのきっかけで特別なものに転化するプロセスを、刺繍した文字で表現しています。それらは誰もが共感できるような何気ないストーリーですが、言葉では説明のつかない特別な巡り合わせ/きっかけを感じとってもらえることでしょう。
また本展のために制作した7つの土地を巡る最新作も発表します。ぜひこの機会に、福岡発の新しい才能をご覧下さい。
牛島光太郎
1978 福岡県に生まれる
2003 成安造形大学 彫刻クラス研究生修了
<個展>
2009 「intentional accident/意図的な偶然」 京都府立芸術文化会館(京都)
2008 「scene」 關渡美術館 Kuandu Museum of Fine Arts(台湾・台北市)
2008 「Curator's Eye 2008」 Gallery Maronie(京都)
<グループ展>
2009 「gallerism 2009」 大阪府立現代美術センター(大阪)
2009 「Mirage」 同志社大学 京田辺キャンパス(京都)
2009 「神戸ビエンナーレ2009」 神戸メリケンパーク(兵庫)
2009 「ART OSAKA 2009」 堂島ホテル(大阪)
2008 「gallerism 2008」 大阪府立現代美術センター(大坂)
2007 「Wording image [spell]」 art project room ARTZONE(京都)
2007 「Ich sehe was,was du nicht siehst、あなたに見えていないものが、私には見えています」、AS 特定非営利活動法人 キャズ(大阪)
2007 「Ich sehe was,was du nicht siehst」 Kuenstlerhaus Dortmund(ドイツ)
<レジデンス>
2008 關渡美術館 Kuandu Museum of Fine Arts(台湾・台北市)において滞在制作・展示
2007 Kuenstlerhaus Dortmund(ドイツ・ドルトムント市)において滞在制作・展示
<パブリックコレクション>
『scene-35』、『scene-36』 關渡美術館 Kuandu Museum of Fine Arts(台湾・台北市)
※全文提供: 三菱地所アルティアム

最終更新 2010年 4月 24日
 

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