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内林武史:キカイ ノ ココロ-どんな夢を見ているのだろう?
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 3月 30日

《空飛ぶソファー -pragmatic 508-》 木、真鍮、電球、モーター、ブラウン管、電気部品、その他 高さ900mm×巾880mm×奥行き840mm 画像提供:新生堂 copy right(c) Takeshi UCHIBAYASHI

内林武史は1967年東京都生まれ。幼いころから時計などの様々な機械を分解し、工作することに夢中になり、1987年、渋谷のデザイン学校を卒業後は美術制作会社にてテレビ大道具・舞台美術制作に関ります。その他、店舗内装や博物館・イベントの恐竜・化石復元モデルを制作し、1996年には自身のアトリエ「Atelier GARAG」を設立します。現在は雑誌やCM、ディスプレイなどに作品を提供。ここ最近は雑誌「ELLE」で毎年開催される「ELLE DECO INTERNATIONAL DESIGN AWARDS」の受賞者記念オブジェの制作の担当もしています。 内林武史のつくる作品たちは「機械」なのに温かく、そして懐かしい。それは彼自身の幼いころから変わらずある好きなモノ・好きな色・好きな空気・好きな時間などが作品におりまぜてあるからです。しかしそれは、彼自身だけでなく、私たちみんなの頭の中に共通してある感情だからこそ、誰もが彼の作り出す作品に心地よさを感じます。物心付いた時に好きだったモノの記憶をたどる過程の中から新しい作品を思いつく彼の作品たちは「生まれる」のではなく「再生・復活」をして私たちの前に現れるのかもしれません。 そんな内林武史の今回の個展は機械たちについて。

「今日も機械達は働いています。彼らにとって「いま動いている。」その瞬間がとても幸せで、ただそれだけでとても満足なのです。時々うたた寝をして、夢の中で泳いだり、空を飛んだりもします。ふと目を覚まし、それぞれがゆっくりといつもの仕事に戻りますが幾つかの機械はそっと目を閉じたまま、そこにじっとしています。驚いた事に「夢をみる」ということが仕事である機械もいるようです。」

と語る彼の機会たちの働く姿を是非ご覧ください。 内林武史 プロフィール
1967年  東京都生まれ
1987年  桑沢デザイン研究所卒業、(株)ステージ東京にて TBSテレビ大道具・舞台美術制作
1989年  池袋西武百貨店主催「アトリエ・ヌーボ」入選、店舗内装、アートワークに参加、3店舗の制作に携わる
1990年  (株)KOKOROにて博物館、イベントの恐竜・化石復元モデル制作
1996年  フリーランスで雑誌やCM、ディスプレイなどの美術制作を始める。 現在、自身のアトリエ「Atelier GARAG」を主宰し、展覧会や雑誌、写真集などの出版物で立体作品を発表。ブルーノート東京のイベント美術、ポルノグラフィティー "BITTER SWEET MUSIC BIZ"のツアーステージ用のオブジェなども担当し、最近では「ELLE DECO INTERNATIONALDESIGN AWARD 2009」の受賞者用記念オブジェを制作。
Atelier GARAG WebSit: http://www.garag.net/ ※全文提供: 新生堂

最終更新 2010年 5月 26日
 

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