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永原トミヒロ 展
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 3月 30日

画像提供:コバヤシ画廊 copy right(c) Tomihiro NAGAHARA

大阪在住の永原トミヒロは、自身が生まれた時から暮らす岸和田の風景をモチーフにした油彩平面作品を発表し続けています。 人影の途絶えた町並みを写真に写し撮り、油彩画におこしていくという作業の中で土地の特色は失われ、人影の全く絶えた道や町並み、長く延びる建物の影などの風景が、不安や郷愁を誘う、青いモノクロームの絵画に換えられていきます。

展覧会コメント
町を歩いて写真を撮ることもおもしろい。撮った何枚もの写真から絵にする写真を選ぶことも楽しい。

それを絵画にするとき、写真の世界が自分独自の世界に変わっていく。それがまたおもしろい。しかし、同時に私は絵画に必要なものは『つよさ』だと考える。リヒターやタイマンスの絵が素晴らしいのは、その『つよさ』が存在するから。そこには、様々なバックグラウンドが存在していることであろう。単に写真をボカしたり、拡大してみたり、といったものは描きたくはない。なんとなく流行りの絵っぽくなるだろうがそこには絵画の『つよさ』は存在しない。

私はこれからも自分の目で見、自分の世界観で『日常』や『生活』を描いていきたい。絵画が本当に好きだからこそ、余計なものに頼らず、キャンバスと油絵具という素材で『つよい絵画』を目指して描いていきたい。

永原トミヒロ/Nagahara Tomihiro
1967 大阪に生れる
1990  大阪教育大学美術学科卒業
2006  文化庁買い上げ
1992年よりコバヤシ画廊をはじめ個展多数 グループ展:
1992「Be-Art’92」ギャラリーBe-Art,京都/「二人展」<大西久と>信濃橋画廊,大阪
1997「制度からの逸脱」ギャラリー白,大阪
1993「制度からの逸脱」ギャラリー白,大阪
2002「アートスカラシップ2001現代美術賞展」ギャラリーExhivit LIVE [laiv], Tokyo
2004「絵画の証2」海岸通ギャラリーCASO,大阪
2006「VOCA2006 -新しい平面の作家たち」上野の森美術館,東京
2007「平成17年度 文化庁買上優秀美術作品披露展」日本芸術院会館,東京、「2007ヘイリアジア青年作家プロジェクト」ヘイリ,韓国
2008「アジアトップギャラリーホテルアートフェア」コバヤシ画廊ブース ホテルニューオータニ パブリックコレクション: 文化庁 ※全文提供: コバヤシ画廊

最終更新 2010年 3月 29日
 

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