木肌を活かし表現されたその肌は艶やかな魅力を放ち、計算され彫り起こされた木目により「氣」の流れが具現化される。三宅の作品には、素材が木であることの必然性が伺える。人の身体やそれに内在する精神が、木という素材を借りて立ち現れていく。 YOGAシリーズの高い精神性を持った佇まいは、厳かな雰囲気に包まれている。だがその表情は穏やかで、観るものを包容する大らかさも持ち合わせているようだ。今展で発表される新作は、作品同士の関係性や配置も考慮し、制作される。三宅の持つ世界をより深く感じることができるだろう。凛とした空気に満たされた空間に、心洗われるような感覚を覚えるかもしれない。 YOKOI FINE ARTで初の個展となる今展。アートフェア東京での個展に加えさらなる新作を発表する場となる。深化を続ける三宅の「氣」の世界を、是非感じていただきたい。 ※全文提供：　YOKOI FINE ART