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日下部一司:素の味
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 2月 26日

《形態模写》2009年|49 x 22 x 15.5 cm|画像提供:ギャラリーヤマグチ クンストバウ copy right(c) Kazushi KUSAKABE

日下部一司は日用品に手を加えた立体作品や、写真作品などを組み合わせたインスタレーションを発表しています。その繊細で丁寧な作品は、独特の作品タイトルによってさらにフィルターが掛けられます。 今回の東京の発表は、昨年秋大阪で好評を博した発表を、東京のスペースに応じてた形になります。尚、東京での個展形式による発表は、初になりますのでお見逃しありませんようお願い申し上げます。

料理や味付けをして食べるのは人間だけだそうだ。確かにほかの動物は自ら調理をしない。
猫や犬・家畜の類には人間が味付けした餌を与えたりもするが、基本的に彼ら自身が素材に味を求めたわけではない。
いつか夏の暑い日に、よく冷えた豆腐をそのまま手づかみで食べたことがあった。 あれはおいしかった。
醤油味の湯豆腐やがんもどきでもなく、単なる素材があんな においしいことがわかるようになってから、食べ物に関する考え方が変わった。
「素の味」と題したこの展覧会は、ちょうど豆腐を冷やすぐらいの作意をもっ て制作に関わったこの数年間の新作展である。
 (作家コメント)

略歴
1953 岐阜県に生まれる
1976 大阪芸術大学芸術学部美術学科卒業
個展、グループ展歴多数。 ※全文提供: ギャラリーヤマグチ クンストバウ

最終更新 2010年 3月 13日
 

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