| EN |

TETTA:My underground
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 2月 19日

《NACWVS の無情の反復作用により生じる浄化作用は、 漏れなく救う》2009年|インクジェットプリント サイズ可変|画像提供:ギャラリーモモ copy right(c) TETTA

TETTA は昨年4 月多摩美術大学大学院を修了、在学中の08 年には神奈川県美術展において神奈川近代美術館賞を受賞、作品が買い上げとなりました。 作品は仏像をモチーフに、自己を同化させ、時に現代的な衣服を纏わせるなど、独特な感性で作品化し、油彩による平面作品をはじめ、デジタル合成写真や観音様に扮してのパフォーマンスなど、表現活動は多岐にわたります。 当ギャラリーでは、デジタル合成写真による千手観音をモチーフにした作品を展開する予定です。今展とほぼ同時期に開かれるVOCA 展2010」に於ける油彩作品とともにご高覧いただければさいわいです。

仏像を作品に還元するようになったのは9 年ほど前から。
「生きる」を前提にするために「死」を忘れてはならない、という私の理念と仏教がリンクしてしまったため探求する事になった。
今回モチーフとなったのは千手観音。千本の手はどのような衆生をも漏らさず救済しようとする慈悲と力の広大さを表している。
私は一年前、大阪の葛井寺を訪れた。本尊の千手観音は実際に千本の手を持つ像である。その千の手は無情なまでに伸び、見る者を圧倒する重量感、存在感を放ち、結果として強い生命力を感じさせた。その強さは、背景で繰り返しなされた人の行為に準ずるものであると考える。
盲目に反復された私の手が千本。選択&コピー&ペーストの繰り返し、その行為はデジタルにおける私自身の「営みの証」であり、「カタルシス」でもあった。ただ、それを表現しようと思った。
-2010 年TETTA

略年譜:
1982 神奈川県生まれ
2007 多摩美術大学美術学部絵画科油画専攻卒業
2009 多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻油画領域修了 個展:
2007 フタバ画廊(東京)
2010 GALLERY MoMo Roppongi(東京) グループ展:
2005 「梃子箍展」ギャラリー銀座フォレスト(東京)
2007 「史水展」ギャラリーくぼた(東京)、「トーキョーワンダーウォール公募2007」東京都現代美術館(東京)、2008 「私はあなたが理解できない」相模原市民ギャラリー(神奈川)、「シンジュクアートインフィニティ第3 回公募展」旧マルイシティ新宿工事仮囲い盤面(東京) 受賞:
2007 「2007 アジアデジタルアート大賞展」入賞 福岡アジア美術館(福岡)
2008 「第44 回神奈川県美術展」神奈川近代美術館賞 神奈川県民ホール(横浜)他
2010 「ワンダーシード2010」入選 トーキョーワンダーサイト渋谷(東京) ※全文提供: ギャラリーモモ

 

最終更新 2010年 3月 13日
 

関連情報


| EN |