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平岡昌也 展
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 1月 27日

《雲雨2010 -Atman》275×225mm|キャンバス・アクリル 画像提供:ギャラリー58 copy right(c) Masaya HIRAOKA

平岡昌也は1980年福岡県生まれ。2003年九州産業大学芸術学部美術学科絵画コース卒業。福岡にある若手アーティストの制作スペース「共同アトリエ・3号倉庫」http://www.3gosoko.ne.jp/の2期生メンバーとして活動し、現在福岡を拠点に発表をおこなっています。 今回の展示では、アクリル絵具で形づくられた、Atman(アートマン)※という名の、一見丸い粒のように見える物体が主役となります。Atmanはオブジェではなく、あくまでも「抽象画」であると定義し、クローンのように複数個創られたAtmanがキャンバスや壁面などに現れます。 Atmanという存在について、「私にとって抽象画とは、今後の美術においても重要だと感じる特別な存在です。なぜなら、あらゆる要素をそぎ落とし、精神性に向かった表現だからです。それ故、身の回りに存在する関心事を作品に反映できないのも事実で、そのもどかしさや葛藤の中で新作 -Atman- は生まれました」と語っています。 ※Atman = ヴェーダの宗教で使われる用語で、意識の最も深い内側にある個の根源を意味する。真我とも訳される。

【作家コメント】
今回の作品は、※Atman(アートマン)と題した一粒の小さな抽象画を制作することからはじまります。クローンのようにアートマンを複数個制作し、抽象画としてのアイデンティティを解体した後、点描画的作品として再構築することで、新たな絵画の創造を目指しております。

【プロフィール】
1980年 福岡県生まれ、2003年 九州産業大学芸術学部美術学科絵画コース卒業、2003年 福岡・共同アトリエ3号倉庫2期メンバー
個展: 2003・2004年 共同アトリエ・3号倉庫(福岡)、2004・05年 ギャラリー58、2007・09年 GALERIE RECOLTE(福岡)、2009年 trico cafe+gallery(大分)/ 湯布院アートホール(大分)
主なグループ展: 2003・2004年 共同アトリエ・3号倉庫(福岡)、2004年 「日韓映像/設置交流展」福岡市美術館(福岡)、2004・08年  「N548展」福岡市美術館(福岡)、2007年 「パーティー」共同アトリエ・3号倉庫(福岡)、「平岡昌也・高田麻衣子展」ギャラリーとわーる(福岡)、2008年 「That's small Graces.」GALERIE RECOLTE(福岡)、2009年 「九州コンテンポラリーアート2009」福岡県立美術館(福岡)、「21世紀の作家-福岡 bis」福岡市美術館(福岡)、「That's small Graces 2009」GALERIE RECOLTE(福岡)
その他: 2000年 「第10回新日鉄アートスカラシップ」入賞(福岡アジア美術館)、2004年 「Free Art Free 2004」TDKデザイン賞(ギャラリーGAN・東京)、2007年 「TOKAY GECKO AWARD 2005」 準大賞 ※全文提供: ギャラリー58

最終更新 2010年 2月 22日
 

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