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3:three is a magic number
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2010年 1月 10日

《2297g》2009年|画像提供:メグミオギタギャラリー copy right(c) 3

このたびMEGUMI OGITA GALLERYでは新ギャラリー移転に伴い、従来のスペースをShowcaseと名付け、作品展示の場/ショウケースとして皆様に新しい才能をご紹介させて頂く事になりました。小さなスペースでその作家の選りすぐりの作品を展示してまいります。 第一回目Showcaseはアートグループthreeによる展示です。リーダーの佐々木は1986年に福島県に生まれ、2007年に東北芸術工科大学を卒業いたしました。佐々木によるプラスチックの素材感を活かしたコンテンポラリーな作品は様々なアートイベントで受け入れられております。今回の展示では、色水を注入した大量の魚の醤油さしを使用し、魚の大群が水の流れにのって一つの穴の中に吸い込まれていくような立体作品を展示致します。それはあたかも満員電車からホームに流れ出す人々の姿を見るようです。一人一人は違うようでありながらも個はなくなり魚の群れ同然として秩序を持って大きな固まりが動いているように見えます。この作品では普段意識していないごく当たり前のものが、想像を超えるほどの、数や量、大きさになった時にもともと存在していなかったエネルギーをはらみ、だれも見たことのない風景を作り出します。 また溶かしたフィギュア人形を固めて作成した「2297g」はフィギアの持つ「何のアニメ」、「人気のキャラクター」、「限定品」、「完成度」、「ポージング」など様々な情報によって得られるフィギアの価値を取り外すべく、一度フィギア本体のもっている色や素材、重さとしてフィギアの実態に再構築した作品にすることで情報として囚われた存在から、解き放つことをしています。 普段何気なく受け入れている現状を鋭く作品化した「3」のつくりだすショウケースにどうぞご期待下さい。 ※全文提供: メグミオギタギャラリー

最終更新 2010年 1月 22日
 

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