| EN |

ニコラ・ビュフ:タワワップ
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2010年 1月 07日

「屋上庭園」展覧会風景 (2008)東京都現代美術館 画像提供:メグミオギタギャラリー

ニコラ・ビュフは1978年パリに生まれフランス国立美術工芸学校、パリ国立美術学院で学びフランスと日本で活躍しています。2008年には東京都現代美術館での「屋上庭園」展で美術館の一室を彼のグロテスク文様で覆い尽くしたインスタレーションで多くの人に衝撃をあたえました。 ニコラはルネッサンス期に発見されたグロテスク様式を基にして過去の最も威厳のあるものから現代の最も大衆的なものまで参照したモノクロのドローイング作品を制作しています。彼独特の高度なインテリ文化と大衆文化を散りばめたグロテスク様式のドローイングは壁にマーカーペン、黒板にチョーク、段ボール製のモニュメントなど展覧会と共に儚く消え去る特徴があります。そのような図像破壊は「絶え間なく変わり続けること」でもあり彼の一貫したコンセプトの重要な要素となります。 今展では画廊の新しい地下の空間にネロの発見された宮殿のように現代のグロテスク文様が壁を埋め尽くします。そこには古典からの引用と現代のマンガ、アニメ、ゲームなど大衆文化のイメージがふんだんに散りばめられその古典様式は親しみのわくものでもあります。 誰も見た事のない空間に突如あらわれた期間限定の遺跡散策をお楽しみ下さい。

※全文提供: メグミオギタギャラリー

最終更新 2010年 1月 12日
 

関連情報


| EN |