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川上和歌子:Sugar
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2009年 12月 15日

画像提供:深川ラボ copy right(c) Wakako KAWAKAMI

川上和歌子は増殖するぬいぐるみのような立体で知られる実力派の作家です。川上の生み出す世界は少女の戯れのような一見華やかな可愛らしさに見えてその実、首や手のない少女像、顔面に花が刺さった少女像などオブセッショナルナな残酷さがつきまといます。 川上はその手法をバージョンアップしてきました。マキイマサルファインアーツの2x4というミヤタケイコとの二人展において顔のない巨大インコ群を発表し、被虐性を強調する作風からそこではその横暴さそのものを放出する息苦しさが充満していました。それに続く本展では、インコは巨大蟻に姿を変え街を横断し始めます。かつての被虐の増殖が加虐の増殖となって、いよいよその禍々しさが露になり始めるのです。 この意欲的な展開をぜひご紹介いただければと願います。 川上 和歌子
1969 大阪府生まれ
1992 武蔵野美術大学短期大学部専攻科美術専攻修了 主な個展:
1995「YELLOW ROOM」(ギャラリイK/東京)
1997「真っ赤な小箱」(ギャラリイK/東京)、「きいろいまるい午後」(ギャラリーアートスペース/東京)
1998「おでかけ」(推薦作家展「それぞれの他者」ギャラリイK/東京)、「あっちの庭 こっちの空」(藍画廊/東京)
1999「BABY MILK SHAKE」(ギャラリー山口・藍画廊・ギャラリイK/東京、3画廊同時開催)
2000「jam-aid」(ギャラリーアート倉庫/東京)
2001「みどり色のたいよう」(ナノ.リウム/山梨)
2004「輪」(遊工房アートスペース/東京)
2005「おやすみマウンテン」(西村智弘シリーズ企画・ギャラリーMAKI/東京)、「わかこ離宮」(竹下都シリーズ企画・表参道画廊/東京) ※全文提供: 深川ラボ

最終更新 2009年 12月 09日
 

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