展覧会
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執筆: 記事中参照
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公開日: 2009年 12月 06日 |
私たちが望む限り、「像」(イメージ)は遁走するものとして存在している。 その具体性は、求め、追いかけはするものの、結局は待つことのうちにしか醸成され得ないものなのだろうか。 「像」(イメージ)の萌芽が私たちの内にあるとしても、眼を閉じることなく待ち続けなければならないとするなら、「像」(イメージ)への思慕はいや増すばかりである。 逃げ去るものへの追慕に費やす時間はどれ程のものであるだろう。 待つことも性急さを抑える術も知らないまま、かのものを見たい、得たいというのであれば、美術もまた指を入れずにはいられない一つの傷痕と言えるのかも知れない。 ひろげられた布の上に現出する「像」(イメージ)の力と唐突さ。
それらが纏う表情と質料。 待機と凝視。 そこでは意味を弄するのではなく、その存在とともに在ることが課せられているのである。 -竹内義郎
作家略歴 1960 秋田県生まれ 1984 武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業 個展: 1985 ギャラリー葉/東京 1987 ギャラリー葉/東京 1989 かねこあーとG1/東京 1992 なびす画廊/東京 1993 なびす画廊 NICAF YOKOHAMA`93 /横浜、新世代への視点・10画廊からの発言 なびす画廊/東京 1996 なびす画廊/東京 1999 なびす画廊/東京 2000 ギャラリー・アート・ポイント/東京 2002 なびす画廊/東京 2004 なびす画廊/東京 2007 なびす画廊/東京
※全文提供: ギャラリー惺SATORU
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最終更新 2009年 12月 05日 |