美術がまちに繰り出す |
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Written by KALONSNET Editor |
Published: December 03 2009 |
鋳物工場での美術展×アトリアでのシンポジウムこのところの社会の変化の多くが、かつて経験のないことばかりです。100年に一度と言われている経済危機、先祖代々経験していない水害など、社会的なことだけでなく自然環境の面でも、未経験なことが起きています。このようなありがたくない新たな歴史に加え、気候変動といった個人の力では抗しがたい問題からも、我々の不安はますます増大します。 しかし、希望があれば、明るい未来を感じることができれば、明るい未来のために活動することができれば、我々は不安に打ち勝つことができます。 これまで、文化・芸術は、経済的生産や生理的安全の外の活動、いうなれば「余暇」の範疇に位置づけられがちでした。しかし過去の災害からの立ち直りに観られるように、人々の創造的な力が社会を立ち直らせ、未来を築いてきたことを忘れてはなりません。疲れ果てた体と頭を休め、心をいやし、新しい発想で動き始めることこそが未来を創り出すエネルギーなのです。 芸術・文化は一部の人たちの活動だけではなく、我々全てに備わっている力です。この不安な時代から未来を見いだしプログラムを創造することを放棄し人任せにしている限り、不安からの脱出はなく不満のみが蓄積していきます。 いまこそ、創造的な発想が、創造的な生き様が必要なのです。このシンポジウムでは、創造する人、創造する街、を創るために、創造とは何か、創造する人を育てるにはどうするか、創造の場とはどのようなところか、といった切り口から、創造的な活き活きしたまち造りの方法を考えてみたいと思います。 出展作家:佐藤裕一郎 ※全文提供: 川口市立アートギャラリー・アトリア |
Last Updated on November 27 2009 |