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美術がまちに繰り出す
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Written by KALONSNET Editor   
Published: December 03 2009

鋳物工場での美術展×アトリアでのシンポジウム


画像提供:川口市立アートギャラリー・アトリア

このところの社会の変化の多くが、かつて経験のないことばかりです。100年に一度と言われている経済危機、先祖代々経験していない水害など、社会的なことだけでなく自然環境の面でも、未経験なことが起きています。このようなありがたくない新たな歴史に加え、気候変動といった個人の力では抗しがたい問題からも、我々の不安はますます増大します。

しかし、希望があれば、明るい未来を感じることができれば、明るい未来のために活動することができれば、我々は不安に打ち勝つことができます。

これまで、文化・芸術は、経済的生産や生理的安全の外の活動、いうなれば「余暇」の範疇に位置づけられがちでした。しかし過去の災害からの立ち直りに観られるように、人々の創造的な力が社会を立ち直らせ、未来を築いてきたことを忘れてはなりません。疲れ果てた体と頭を休め、心をいやし、新しい発想で動き始めることこそが未来を創り出すエネルギーなのです。

芸術・文化は一部の人たちの活動だけではなく、我々全てに備わっている力です。この不安な時代から未来を見いだしプログラムを創造することを放棄し人任せにしている限り、不安からの脱出はなく不満のみが蓄積していきます。

いまこそ、創造的な発想が、創造的な生き様が必要なのです。このシンポジウムでは、創造する人、創造する街、を創るために、創造とは何か、創造する人を育てるにはどうするか、創造の場とはどのようなところか、といった切り口から、創造的な活き活きしたまち造りの方法を考えてみたいと思います。

出展作家:佐藤裕一郎
1979年山形県生まれ。03年東北芸術工科大学日本画コース卒業。卒業制作優秀賞受賞。05年同大学院修了、同大学大学院修了制作選抜展(東和ギャラリー)に出品。01~05年創画展に出品。02年第13回臥龍桜日本画大賞展で優秀賞受賞。05年第3回トリエンナーレ豊橋星野眞吾賞-明日の日本画を求めて-で優秀賞受賞。04年なびす画廊、05年ガレリア・グラフィカbisで個展。05年「I'm here」(せんだいメディアテーク)、06年「BLOX 2006」(同)等に出品。09年川口市芸術奨励賞受賞 川口市在住

※全文提供: 川口市立アートギャラリー・アトリア

Last Updated on November 27 2009
 

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