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アートの課題On the Agenda of the Arts
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2009年 11月 20日

ディン・Q・リー≪南シナ海ピシュクン≫2009年 画像提供:トーキョーワンダーサイト

「アートの課題:On the Agenda of the Arts」とは、トーキョーワンダーサイトがドイツ文化センターとの共催により、2007年より継続的に取り組んでいるプロジェクトです。今日の多文化社会における「アートの可能性」について、アーティストやキュレーターとともに考えていきます。第1回の国際シンポジウムに続き、第2回の2008年には、「多文化社会と新しいアートセンターの活動」と題して、7カ国9名のアーティストが東京に滞在制作し、交流を深める中からプロジェクトを立ち上げました。そして各作家の推薦者であるアートセンターのディレクターや批評家等を交えたラウンドテーブルを開催し、国や立場を超えて、対話の重要性を問う徹底討論を行ないました。 第3回目となる今回、グローバル化や多様化が進む社会・地域における「新たな共同」の在り方について考えます。本企画では、3人のアーティストが東京に滞在し、対話やリサーチを通してプロジェクトを立ちあげ、ワーク・イン・プログレスというかたちでTWS渋谷にて公開します。クメール・ルージュの侵攻から逃れるため10歳で家族とともにアメリカへ渡り、現在ホーチミンに戻り活動を続けるベトナム人アーティスト、ディン・Q・リー(Dinh Q. Le)、沖縄出身でニューヨーク在住の照屋勇賢(Yuken Teruya)、アルメニア人の父とアラブ人の母を持ち、ベイルートを拠点に活動するヴァルタン・アヴァキアン(Vartan Avakian)。異なる文化・社会・政治的背景を持つ3人が、一定の時間を共に過ごし、その過程で生まれる対話や発見から、「新たな共同」の場の創造を試みます。また、プログラム公開期間中、社会人や学生、アーティストの方々を対象に「キュレトリアル・パフォーミング・ワークショップ」を開催します。海外の第一線で活躍するアートディレクターやキュレーターをチューターとして招き、本企画の参加アーティストと共に、キュレーター/企画する側と、アーティスト/つくる側の双方向の共同作業による新しいキュレーションの方向性を探ります。会期中には、ラウンドテーブルやアーティスト・トークを開催し、この「新たな共同」や「アートの可能性」について広く意見を交わす機会を設けます。約2ヶ月に渡るこうした「対話」と「協働」の実践的なプロセスを通して、今日の「アートの課題」について、多くの方々と一緒に考えていくプログラムです。

参加アーティスト
ディン・Q・リー|Dinh Q. Le (ベトナム)、照屋勇賢|Yuken Teruya (日本)、ヴァルタン・アヴァキアン|Vartan Avakian(レバノン)

関連イベント
■オープニングレセプション: 2009年11月21日(土)18:00→ 20:00 参加無料
■ラウンドテーブル: 2009年11月21日(土)15:00 →17:30 参加無料、参加者:出展アーティスト、 高橋悠治(作曲家、ピアニスト)、 木幡和枝(東京芸術大学先端芸術表現科教授)
■出展アーティストによるトーク: 2009年11月23日(月・祝)15:00→17:30 
参加無料*逐次通訳あり
■キュレトリアル・パフォーミング・ワークショップ(事前予約必要):
2009年12月4 → 6日(金→日) チューター:ヘレナ・ヴァルトマン|Helena Waldmann *一部、逐次通訳あり 
2009年12月18 → 20日(金→ 日) チューター:ワシフ・コルトゥン|Vasif Kortun *一部、逐次通訳あり

全文提供: トーキョーワンダーサイト

最終更新 2009年 11月 21日
 

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