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池松由理 展
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2009年 11月 19日

≪UNTITLED≫キャンバス・油彩|727×910mm|画像提供:ギャラリー58 copy right(c) Yuri IKEMATSU

池松由理は1974年生まれ。2003年愛知県立芸術大学大学院研修科修了。福岡県を拠点に活動をおこなっており、今回当ギャラリーにて3回目の個展となります。 この数年、「ボーダーライン」をテーマに制作しています。普段何気なく通り過ぎている風景や生活の中に、無数に存在する境界線。例えば心地よいと感じるシャワーの温度。温かいのか、それともぬるいのか。満腹と食べ過ぎの境界線。不倫の恋が不純なのか純粋なのか。 その数ある境界線の中でも、「ignorance:無知」と「innocence:無垢」が大きなテーマとなっています。前者は、知らない=愚かなこと。後者は、知らない=純粋で汚れのないこと。同じように「無知」と訳される二つの言葉の境界線は一体どこにあるのか。知らない、ということが原因で起こる様々な事柄が、果たして愚かなことだと忌むべきものなのか、それとも純粋無垢だと微笑ましく解釈すべきものなのか。 「私たちは無意識にその境界線を行ったり来たりしながら、複雑に入り組んだそのラインに翻弄され、幾度も選択を迫られながら生かされているのではないか」と作者は語っています。 混沌とするその境界線に躓き、そこに生じるあらゆる摩擦をかいくぐりながら沸々と沸き上がるエネルギー。それが噴出する瞬間の美しさと、“境界線”のある光景を油絵の具に託した絵画十数点を展示いたします。 作家コメント
今日もきっと 境界線の上。 プロフィール
1974年 生まれ
2000年 愛知県立芸術大学 美術科油画専攻卒業
2002年 愛知県立芸術大学 大学院 修了
2003年 愛知県立芸術大学 大学院研修科修了 個展
2003年 名古屋市民ギャラリー矢田(名古屋)
2005年 CAギャラリー(福岡)
2007・08・09年 ギャラリーとわーる(福岡)
2007・08年 ギャラリー58(東京)
2008年 ギャラリー風(福岡) ※全文提供: ギャラリー58

最終更新 2009年 12月 07日
 

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