『静止しているように見えて、全ては変化し進んでいる』 このことは建築物にさえいえるのではないだろうか・・・潜在的に車輪＝タイヤを有したそれは、実は動いているのだと。 Motor Pool:グリッドが引かれ、「車輪のある箱」としての車が止まっている場。しかし、それは時々刻々変化しているのだ。建築物もまた道路や鉄道線路というグリッドに区切られた都市というMotor Poolに一時的にとまっているかのようである。Motor Pool は、まさに都市の縮図である。都市の地下部分には、水やガスが流れる管があり、それらは地上の水路、電線とともに、一見変化していないように見える硬い皮膚＝管をまといながら、間取りを持つ建築物に常時連結される。そしてまた間取りを持つ空間は、管や電線に逆流し、都市へと無限にのびる糸＝グリッドとして変化し増殖し続けるのだ。それは時に青いレールとも繋がって、空中へも、P にも接触し続ける。 すべては、無限拡張する建築現場である。そうParamodel は志向する。 ※全文提供： モリユウギャラリー