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November Steps - Susan Philipsz & Gallery Artists:
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2009年 11月 02日

Photo by Kei Miyajima|画像提供:ミヅマアートギャラリー

11月にミヅマアートギャラリーは新たなステップを踏み出します。市谷田町に新スペースをオープンする運びとなりました。待望の天井高(5.8m)のある空間です。 オープン展は≪November Steps - Susan Philipsz & Gallery Artists≫を開催いたします。展覧会タイトルNovember Stepsは武満徹作曲の音楽作品からとりました。武満のこの作品は1967年11月、ニューヨーク・リンカーン・センターにおいてニューヨーク・フィルハーモニックオーケストラによって初演されました。同作品の中で琵琶奏者の鶴田錦史、尺八奏者の横山勝也が演奏しております。リハーサルのときに鶴田錦史が演奏し出すと、ニューヨーク・フィルの奏者達は外方を向いて関心を示さず無視した、というエピソードを聞いたことがあります。日本の和楽器と西洋の楽器では和音も含め全く違ったものでありますが、武満徹は西洋の音楽表現の中に日本の音を取り入れることによって、エキゾチシズムを狙ったわけではありません。西洋と日本の音の世界の違いを通してお互いの文化を相対化しようとしたのだと思います。 私どもミヅマアートギャラリーも欧米が生み出した現代アートというジャンルの中で、西洋の文脈ではなく日本やアジアに根ざした表現を追求している作家たちと活動を行ってきております。 スーザン・フィリップスと弊ギャラリーの作家たちが奏でるNovember Stepsに注目していただければ幸いです。

※全文提供: ミヅマアートギャラリー

最終更新 2009年 11月 04日
 

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