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アキバタマビ21第80回展覧会「Story teller 物語を紡ぐ」
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2019年 10月 26日

アキバタマビ21第80回展覧会「Story teller 物語を紡ぐ」

世界の名作と呼ばれる物語が多くの異文を秘めているうらに、「語り手=ストーリーテラー」という大きな存在を無視することはできない。変容する語りは物語に活力をあたえ、われわれを養ってきた。しかし、グーテンベルグの大発明により言葉が紙の上に落とされたとき、ストーリーテラーの役割もともに振り落とされてしまったのだろうか。私は作品から物語を感じることが多々ある。視線の先のイメージが個人の記憶や日常と結びつき、さらなるイメージを形成する瞬間に味わう心地よさはわれわれ観る側の特権でもある。現前の作品からある物語がイメージとして立ち上がるとき、そのつくり手はかつてのストーリーテラーではないのか。かつて語り部たちの「声」を拠り所としていた物語たちは、つくり手の「身体」へと棲みついた。5名の作家が紡ぎだす物語を秘めた作品たちが、なにを語りかけてくるのか、目を凝らし、耳を澄ませてみたい。それらの「語り」のうちに与えられた姿が、私に如何にして迫ってくるのか、楽しみでならない。

山下彩華/キュレーター

【出品者 略歴】
○秋山 佳奈子 AKIYAMA Kanako
1986年栃木県生まれ。
2010年多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻版画研究領域修了。
「グロテスキュン★展」ギャラリー渓(2015年〜)、「第22回岡本太郎現代芸術賞展」川崎市岡本太郎美術館(2019年)、「WCASアーティストインレジデンス」Mosan Art Museum/韓国(2017年)
2009年度三菱商事アートゲートプログラム奨学生
https://www.kazune15.com


○河野 愛 KAWANO Ai
1980年滋賀県生まれ。
2007年京都市立芸術大学大学院美術研究科修了。
「散光/サーキュレーション」シガアートスポットプロジェクトvol.1/滋賀県立近代美術館主催(2018年)
主な個展に、「in the nursery 逸話ではないもの」ギャラリー崇仁(2018年)、「spin a tale / memorium」g3ギャラリー(2010年)、「うたかたの家」INAXギャラリー(2009年)
2018年度平和堂財団芸術奨励賞受賞など
https://aikawano-works.tumblr.com


○野田 琢 NODA Takuma
1983年北海道札幌市生まれ。
2014年多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻油画研究領域修了。
若手支援プロジェクトvol.8「INSTRUCTION」いりや画廊(2018年)
「水の中にいきづくもの展」中之沢美術館(2018年)
「Exhibition after 3」ギャラリー渓(2018年)


○バレリー・サイポーズ Valerie SYPOSZ
1984年カナダ生まれ。
2013年東京藝術大学大学院修了。
主な個展に、「Sense of Security」ミニプリント/韓国(2018年)、「Somewhere, Anywhere」Ymuno Exhibitions/カナダ(2017年)、「A Momentary Glimpse」Babel/ノルウェー(2016年)、「Cravings」シロタ画廊(2016年)


○山本 麻紀子 YAMAMOTO Makiko
1979年京都府生まれ。
2005年京都市立芸術大学大学院絵画専攻構想設計修了。
「いつかの話 あの人の風」元山王小学校(2019年)、「巨人と眠り」Art Hostel Kumagusuku(2017年)
主なグループ展に「装飾は流転する--今と向き合う7つの方法」東京都庭園美術館(2017〜2018年)
www.makikoyamamoto.com

【展覧会詳細】
「Story teller 物語を紡ぐ」
会期:2019年10月26日(土)〜12月1日(日)
開場時間:12:00〜19:00(金・土は20:00まで)
休場日:火曜休場
入場無料

【イベント】
●レクチャーシリーズ02「海外のアートシーン紹介(仮)」
日時:11月6日(水)17:00〜
講師:松原壮志朗
首藤スーター直樹
モデレーター:COBRA(XYZcollective)

●ギャラリートーク
日時:11月10日(日)14:00〜15:30
ゲスト:山下彩華

山下彩華(やました・あやか)
1992年愛媛県生まれ
武蔵野美術大学芸術文化学科卒業
筑波大学人文社会科学研究科現代語・現代文化専攻博士前期課程修了
同大学院博士後期課程在学
栃木県足利市のアートイベントの企画、運営に従事、足利市立美術館学芸員

●レセプションパーティー
日時:11月10日(日)16:00〜

【展覧会場】
アキバタマビ21
〒101-0021 東京都千代田区外神田6-11-14 3331 Arts Chiyoda 201・202
電話:03-5812-4558
URL: http://www.akibatamabi21.com
アクセス:
東京メトロ銀座線末広町駅4番出口より徒歩1分
東京メトロ千代田線湯島駅6番出口より徒歩3分
都営大江戸線上野御徒町駅A1番出口より徒歩6分
JR御徒町駅南口より徒歩7分
JR秋葉原駅電気街口より徒歩8分

※「アキバタマビ21」は多摩美術大学が運営する、若い芸術家たちのための作品発表の場である。ここは若い芸術家たちが、互いに切磋琢磨しながら協働し共生することを体験する場であり、他者と触れ合うことで自我の殻から脱皮し、既存のシステムや権威に依存することなく自らをプロデュースし自立していくための、鍛錬の場でもある――そうありたいという希望を託して若い芸術家たちにゆだねる、あり得るかもしれない「可能性」の場であり、その可能性を目撃していただく場所である。

http://www.akibatamabi21.com

全文提供:アキバタマビ21


会期:2019年10月26日(土) 〜 2019年12月1日(日)
時間:12:00〜19:00(金・土は20:00まで)
休日:火曜休場
会場:アキバタマビ21

最終更新 2019年 11月 12日
 

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